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(以下は過去ログです)

※2024年4月8日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2024年4月)

3月に入り、DELL、HP、レノボ、ASUS などの大手各社が続々と Core Ultra(Meteor Lake)搭載の新型ノートPCを発売しています。
さらに、AMDの新型ノート用CPUである Ryzen 8040 シリーズ(Zen4 Hawk Point)を搭載する製品も出始めました。

国内のメーカーも、パナソニック(レッツノート)が Core Ultra 搭載機を発売。
dynabook も Core Ultra 搭載機を発表しており(発売は4月下旬)、新CPUへの移行の兆しが見えています。

デスクトップパソコンは、すでに第14世代 Core(Raptor Lake Refresh)が主力。
現在のパソコン市場は、これら新CPUへの移行期にあります。

とは言え、第13世代 Core のノートパソコンの新製品も登場しており、安価機を中心に、こちらもまだまだ使われ続けそうです。
ここに来て Ryzen 7040 シリーズ(Zen4 Phoenix)の新型もちらほら見られます。

ノートPC用の第14世代 Core HX シリーズは、DELLのエイリアンウェアの新型が搭載。
安価な省電力CPUの Core U シリーズ1 も、DELLの安価ノートで選択可能になっています。
ただ、4月初頭時点では、他のメーカーではまだ見られません。
昨年に続き、DELLは新CPUの搭載が非常に速いです。

今後についてですが、噂は飛び交っているものの、確証のある新情報はありません。

Intel は今年中にデスクトップ用の Core Ultra になると見られる Arrow Lake と、省電力性能に優れたノート用CPUの Lunar Lake を投入すると見られていますが、Arrow Lake についてはここに来て噂が二転三転しています。

設計が Intel 3 になるのか Intel 20A になるのか、裏面給電などの新技術が採用されるのかどうか、不透明な状況です。
ハイパースレッディングが廃止されるという話もありますが、まだ噂の段階。
そろそろ生産に入る時期ですが、まだ最終決定していないのかもしれません。

Lunar Lake はメモリをCPU内に同梱するという話が出ています。
これによりメモリの交換ができなくなりますが、データの転送速度が向上するとのこと。
Intel 18A という設計で作られると言われていましたが、まだ確定はできません。

Intel はこのひと月、公式発表がなく、各所で「AI PC」をアピールするイベントを開催して Core Ultra の販促に力を入れていますが、それ以外に目立った動きはありません。

ただ、3月20日に米政府が85億ドル(日本で約1.3兆円)の追加支援を Intel に行うというニュースがあり、CPUの開発もより進むものと期待されています。

一方で、オハイオ州で建設中の Intel の新工場と、アリゾナで建設中の TSMC の新工場は、補助金がなかなか来ないとか、人材が足りないとかで、建設が大幅に遅れています。
また、昨年のファウンドリ(CPU生産)事業が大幅な赤字となったことが明らかになり、株価が急落しています。

なお、Intel は Core Ultra の製品リストに Core Ultra 5 115U という、性能が低めのモデルをこっそり加えています。
実質 Core Ultra 3 と言える性能ですが、Core Ultra に 3 はないと明言されていたためか、名前は 5 になるようです……
(詳細は こちらのリスト に加えています)

AMD は、中国で行われた「AI PC Summit 北京 2024」というイベントに出席。
2024年度中に Zen5 を公開し、Ryzen AI の強化(XDNA2)と、CPU内蔵グラフィック機能の強化(RDNA3+)を行うとコメントしました。
目新しい発表ではありませんが、スケジュールに変更がないことを確認できます。

Zen5 の登場は今年の後半から年末になると見られています。

Zen CPU Core Roadmap
AMD中国より。画像クリックで拡大表示

ただ、このイベント後に中国政府はAMDの製品を政府機関の機器から排除することを発表、株価の急落を招いています。
急に中国からはしごを外された格好ですが、どういう事情かはわかりません……

そして2024年3月に入り、昨年末に発表されたノートPC用の新型CPU「Ryzen 8040 シリーズ」の普及がようやく始まっています。

Ryzen 8040 シリーズのラインナップは以下の通りです。

製品名 コア数
スレッド
クロック数 TDP L2
キャッシュ
共有(L3)
キャッシュ
内蔵GPU NPU
Ryzen 9 8945HS 8コア
16スレッド
4.0~5.2GHz 45W
35~54W
8MB 16MB Radeon 780M
12コア 2.8GHz
16 TOPS
Ryzen 7 8845HS 8コア
16スレッド
3.8~5.1GHz 45W
35~54W
8MB 16MB Radeon 780M
12コア 2.7GHz
16 TOPS
Ryzen 7 8840HS 8コア
16スレッド
3.3~5.1GHz 28W
20~30W
8MB 16MB Radeon 780M
12コア 2.7GHz
16 TOPS
Ryzen 7 8840U 8コア
16スレッド
3.3~5.1GHz 28W
15~30W
8MB 16MB Radeon 780M
12コア 2.7GHz
16 TOPS
Ryzen 5 8645HS 6コア
12スレッド
4.3~5.0GHz 45W
35~54W
6MB 16MB Radeon 760M
8コア 2.7GHz
16 TOPS
Ryzen 5 8640HS 6コア
12スレッド
3.5~4.9GHz 28W
20~30W
6MB 16MB Radeon 760M
8コア 2.6GHz
16 TOPS
Ryzen 5 8640U 6コア
12スレッド
3.5~4.9GHz 28W
15~30W
6MB 16MB Radeon 760M
8コア 2.6GHz
16 TOPS
Ryzen 5 8540U 6コア
12スレッド
3.2~4.9GHz 28W
15~30W
6MB 16MB Radeon 740M
4コア
なし
Ryzen 3 8440U 4コア
8スレッド
3.0~4.0GHz 28W
15~30W
4MB 8MB Radeon 740M
4コア
なし

設計(アーキテクチャ)はすべて最新の Zen4 Hawk Point
製造プロセスは 4nm、使用するメモリは DDR5 か LPDDR5x。PCIe は 4.0 です。

昨年発売された Zen4 Phoenix のマイナーチェンジであり、Ryzen 9 8945HS を検証してみましたが、Intel Core と比べてマルチコアで勝り、シングルコアで劣る、いつも通りの関係。
省電力性能に優れており、LP-Eコア のある Core Ultra に勝るとも劣りません。

Ryzen 7 8840 の HS と U、Ryzen 5 8640 の HS と U はほとんど同じに見えますが、U には温度に余裕があるときに投入電力を引き上げる Precision Boost Overdrive(PBO)という機能がありません。
よって(冷却が十分なら)高負荷時のパワーには差が生じます。

内蔵グラフィック機能は、Intel Arc のため実力を発揮できていない Core Ultra より、現時点で明らかに勝ります。
詳しい検証結果は こちら の搭載機のレビューをご覧ください。

また、AMDは3月末に新しいモバイル向けCPUをこっそり発売して話題になっています。
Ryzen 7 7435HS と H、さらに Ryzen 5 7235HS と H の4種類で、すべて設計(アーキテクチャ)は Zen3+。

製品名 コア数
スレッド
クロック数 TDP L2
キャッシュ
共有(L3)
キャッシュ
内蔵GPU NPU
Ryzen 7 7435HS/H 8コア
16スレッド
3.1~4.5GHz 45W
35~54W
4MB 16MB なし なし
Ryzen 5 7235HS/H 4コア
8スレッド
3.2~4.2GHz 45W
35~54W
4MB 8MB なし なし

下位の安価モデルのようで、内蔵グラフィック機能がなくなっています。
また、昨年発売の Ryzen 7 や Ryzen 5 よりクロック数が少し低く、Ryzen 5 7235HS/H はコアも6つから4つに減少、キャッシュも減っています。

ただ、話題になっている理由は性能ではなく、その型番。
AMDは型番の千の位を発売年度(2024年なら8)、百の位をグレード(Ryzen 5なら5)と決めていたのですが、このCPUは2024年発売の Ryzen 5 でも 7235 というルール無視のナンバーになっていて、自ら命名規則を破っています。

とは言え、Ryzen の型番が変則的なのは前からだし、規則通りに 8535 にしたら下位なのに 7535 の新型みたいに見えて、また「初心者騙し」と思われかねないので、はっきり下位だとわかる数字にしたのは良心的なのかな、とも思います……

H と HS の違いは、H がオーバークロック対応版、HS は非対応版というのみ。
基本性能に違いはありません。
ビデオカードが必須なので、安価なゲーミング/クリエイターノート向けの製品と思われます。

ちなみに、CPUとは直接関係ないのですが、AMDはソニーと自動車用センサーの開発で協業することを発表しています。

なお、4月3日の朝、台湾で震度6強の大きな地震があり、TSMC の従業員が一時的に避難していましたが、工場などに大きな被害はなかった模様。
台湾には TSMC の他に、PCメーカーの Acer、液晶メーカーの AUO や Innolux、半導体生産の UMC など、多くのPC関連企業がありますが、生産への影響は少ないと思われます。


※2024年3月3日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2024年3月)

2022年の1月末から2月にかけて、DELL、HP、Lenovo、ASUS などの世界規模のメーカーが、続々と Core Ultra(Meteor Lake)搭載のノートパソコンを発売しています。
また、デスクトップパソコンも第14世代 Core(Raptor Lake Refresh)の標準型の普及が始まりました。

現在のパソコン市場は、これら新型CPUへの移行期にあり、国内メーカーからもこれから続々と新CPU搭載モデルが登場するものと見られます。

ただしゲーミングノートに関しては、Core Ultra があまり向いていないため、Zen4 の Ryzen や、第13世代 Core を搭載した機種が中心になりそうです。
安めのモバイルノートやビジネス向けノートに関しては、Core U シリーズ1 の発売待ちといった状況です。

Core Ultra と第14世代 Core の標準型がリリースされたため、巷の話題は次のCPUへと移っています。

Intel は現地時間2月21日、IFS(インテル ファウンドリ サービス)のイベントを実施。
ファブレス(CPUを生産してもらう会社)から、ファウンドリ(CPUを生産する会社)への進化を計っている Intel が、関連企業にその進展をアピールしました。

このイベントでは、現在開発中で2024年に製品のリリースを見込んでいる新設計「Intel 18A」を大きくアピール。
その改良型 Intel 18A-P、さらに今後の予定として Intel 14A も発表しています。

Intel Foundry Process Roadmap
Intel ニュースルームより。画像クリックで拡大表示

現行モデルである第12~14世代 Core は Intel 7、Core Ultra は Intel 4 という設計で作られています。

次に発売される Arrow Lake は Intel 20A という設計で作られると発表されていますが、今回大きく取り上げられたのは、その次に発売予定の Lunar Lake に使われる Intel 18A。
Intel 18A は 20A の改良型なので、18A こそが本命、ということでしょうか。
イベントでは Microsoft が、次の半導体設計に 18A を選択したと述べられています。

先月、Arrow Lake は Intel 20A ではなく Intel 3 で作られる、という非公式の噂が流れていたのですが、公開されたロードマップには Intel 20A の名が残っているので、20A の製品は登場するものと見られます。
ただ、このイベントでの Intel 20A の扱いを見ると、こうした噂が出てきたのもわかります。

現在、もっとも微細化が進んでいるプロセスルールは台湾の TSMC の 3nm で、今年後半に 2nm の生産が始まると言われていますが、Intel 18A も 2nm と同等の技術であり、Intel 14A でそれを追い抜く、と Intel は意気込んでいます。
オランダの ASML 社も、14A の製造に必要な高価な最新装置を、昨年末に Intel に出荷したと発表していました。

順当に考えれば、2025年に登場すると言われている Arrow Lake Refresh や Panther Lake は Intel 18A-P で、その後に登場する Nova Lake は Intel 14A、ということになるのでしょうか。

ちなみに、TSMC 2nm の半導体は当面 Apple が独占してしまうようで、Microsoft が Intel の 18A を選んだのは、その辺の事情もあるかもしれません。

ロードマップの図には Intel 14A の他に、Intel 3-T、Intel 16、UMC 12 Intel といった名前も見えます。

Intel 3 は Intel 4 の改良型で、サーバー向けの新CPU(Xeon)に使用される設計なのですが、Intel 3-T はそれを3D積層技術(タイルを縦に積み重ねていく技術)に対応させたものです。

3D積層技術はAMDのゲーム用CPU「Ryzen X3D」シリーズに使われていることで知られていますが、サーバー用のCPUに特に有効で、この Intel 3 系の進化は個人向けではなく企業向けだと思われます。
ただ、そちらの開発が進めば、個人向けCPUにも導入されるかもしれません。

Intel 7(第12~14世代 Core)と同じ Mature Nodes(成熟した半導体)というカテゴリに含まれている Intel 16 は、様々な機器や家電、装置などに使われている汎用の安いチップです。
最新CPUだけでなく、こうした汎用の製品も、当然多くの需要があります。
その先には、台湾のファウンドリである UMC と共同開発する UMC 12 Intel という名前も見られます。

Tower 65nm という表記もありますが、これはイスラエルのタワーセミコンダクターという会社と共同開発する産業用の半導体(高電流を制御できるパワー半導体や、光/熱センサーなどのアナログ半導体)のことです。
ジャンルが違うので、参考表記として書かれている模様。

ちなみに去年、Intel はタワーセミコンダクターを買収しようとして、中国の反対で失敗、代わりに業務提携したという経緯があります。

Intel の公式発表については こちら のニュースリリースをご覧ください。

一方 AMD は、個人向けPCに関する目立った発表はありません。
Ryzen 8000G シリーズの省電力型が予定されており、末尾が「GE」になるようですが、話題としてはそのぐらい。

AMDは今年中に「Zen 5」を発売し、2025~2027年に「Zen 6」を出すと見られていますが、詳細は不明。
Zen 5 に使われるアーキテクチャ(設計)は Nirvana(ニルヴァーナ、涅槃/解脱)と呼ばれており、CPUコアの製造プロセスは 3nm か 4nm、製造は TSMC。

Zen 6 のアーキテクチャは Morpheus(ギリシャ神話の夢の神)と呼ばれており、まったく新しい設計になるようですが、それ以外のことはわかりません。

AMDは企業向けの公式発表はいくつか行っており、Ryzen を産業機器や乗り物に搭載しやすくなるシステム(AMD Embedded+)を公開、さらにJR九州との協業も発表しています。

九州と言えば、TSMC の熊本工場が話題で、第1工場が完成、第2工場の建設も決定。
3nm で AI チップを作る第3工場もあるのでは? みたいな話が出てきています。
ファウンドリの舞台に日本も混じってくるのは、嬉しい話ですね。


※2024年2月1日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2024年2月)

1月10日から2日間、アメリカで「CES 2024」という大規模なテクノロジー見本市が開催され、Intel と AMD、共にコンピューター事業に関する様々な発表を行いました。

そしてこれに合わせ、Intel は第14世代 Core の標準型の発売を開始。
これまで愛好家向けのK付きCPUしか発売されていなかったデスクトップ用 第14世代 Core が、本格普及をスタートさせています。

さらに、CES 2024 で新しいノートパソコン用のCPUである第14世代 Core の HX シリーズと、Core U シリーズ1 の発表も行っています。

これらのCPUの基本設計は Raptor Lake Refresh であり、第13世代 Core こと Raptor Lake のマイナーチェンジであるため、Core Ultra のような新設計の製品ではありません。
ただ、クロック数のアップによって、性能は幾分か向上しています。

現在のパソコン市場は、これら新CPUへの移行期に入る直前と言えます。
各CPUの概要は以下の通りです。

Intel Core シリーズ

第14世代 Core 標準型

デスクトップ用の第14世代 Core で、俗に「無印」とも呼ばれるタイプ。
先行して発売されていたK付きとは違い、TDP(電力と発熱の目安)が65Wと標準的で、大きなCPUクーラーでなくても扱えます。
K付きほどエアフロー(通気性)を考慮する必要はなく、騒音(冷却ファンの回転音)も大きくありません。
ただし、ターボブースト時の電力と発熱は相応に高いです。

今回発売されたラインナップは以下の通りです。

製品名 コア数
スレッド
クロック数 L2
キャッシュ
共有 (L3)
キャッシュ
TDP 内蔵GPU 対応メモリ
Core i9-14900 Pコア8+Eコア16
32スレッド
P 2.0~5.8GHz※
E 1.5~4.3GHz
32MB 36MB 65W
最大219W
UHD 770 DDR5-5600
DDR4-3200
Core i7-14700 Pコア8+Eコア12
28スレッド
P 2.1~5.4GHz※
E 1.5~4.2GHz
28MB 33MB 65W
最大219W
UHD 770 DDR5-5600
DDR4-3200
Core i5-14600 Pコア6+Eコア8
20スレッド
P 2.7~5.2GHz
E 2.0~3.9GHz
20MB 24MB 65W
最大154W
UHD 770 DDR5-5600
DDR4-3200
Core i5-14500 Pコア6+Eコア8
20スレッド
P 2.6~5.0GHz
E 1.9~3.7GHz
11.5MB 24MB 65W
最大154W
UHD 770 DDR5-4800
DDR4-3200
Core i5-14400 Pコア6+Eコア4
16スレッド
P 2.5~4.7GHz
E 1.8~3.5GHz
9.5MB 20MB 65W
最大148W
UHD 730 DDR5-4800
DDR4-3200
Core i3-14100 Pコア4
8スレッド
P 3.5~4.7GHz 5MB 12MB 60W
最大110W
UHD 730 DDR5-4800
DDR4-3200
Intel Processor 300 Pコア2
4スレッド
P 3.9GHz 2.5MB 6MB 46W UHD 710 DDR5-4800
DDR4-3200

内蔵グラフィック機能がなくて、少し安い「F」の付いたモデルもありますが、性能は同じ。
消費電力と性能が抑えられた「T」モデルもありますが、一般的ではないので省略しています。
内蔵グラフィック機能(GPU)はすべて Intel UHD と呼ばれる旧型のものです。

Core i7 以外は、第13世代 Core のクロック数を少し増やしただけのものです。
つまり、Core i9-13900 と Core i9-14900、Core i5-13500 と Core i5-14500 は、クロック数以外に違いはありません。
よって性能は微増に留まります。

ただ、Core i7-14700 はEコアが4つ増えており、キャッシュもL2が4MB、L3が3MB増加しています。
よって Core i7-14700 は、Core i7-13700 より相応に強化されています。

なお、以前からある機能ですが、Core i9 には冷却が十分なときに更に最大パワーがアップする Thermal Velocity Boost が、Core i9 と Core i7 には作業が多い時でもシングルコア性能を維持できる Turbo Boost MAX 3.0 という機能があります。
表の最大クロック数は、これらを加味したもの(※)を記載しています。

とは言え、Core i9 や Core i7 でフルパワー(電力200W以上)を出すにはかなり強力な冷却が必要なので、標準型でそこまで出すことは普通ないでしょう。

リストの最後に追加されている Intel Processor 300 というCPUは、従来の Celeron に相当する製品のようです。
2023年以降 Celeron と Pentium の新型は作られておらず、これがその代用となるようで、Celeron と違いハイパースレッディングが適用されていますが、ターボブーストはありません。

Core HX シリーズのイメージ

第14世代 Core HX シリーズ

ノートパソコン用の超性能重視型CPUで、第13世代 Core の HX の後継。
高性能ですがノートパソコン用としては消費電力と発熱が大きく、強力な冷却機構が必要になり、バッテリーも長持ちしないので、ゲーミングノートに使われることが多いです。

発売は2024年の第一四半期(1月~3月)の予定で、まずは Dell、HP、Lenovo、ASUS、Acer から搭載機が登場する模様。
発表されているラインナップは以下の通りです。

製品名 コア数
スレッド
クロック数 共有
キャッシュ
内蔵GPU Intel
APO
Core i9-14900HX Pコア8+Eコア16
32スレッド
P 2.2~5.8GHz※
E 1.6~4.1GHz
36MB UHD
1.65GHz
あり
Core i7-14700HX Pコア8+Eコア12
28スレッド
P 2.1~5.5GHz※
E 1.5~3.9GHz
33MB UHD
1.65GHz
あり
Coer i7-14650HX Pコア8+Eコア8
24スレッド
P 2.2~5.2GHz※
E 1.6~3.7GHz
30MB UHD
1.6GHz
あり
Core i5-14500HX Pコア6+Eコア8
20スレッド
P 2.6~4.9GHz
E 1.9~3.5GHz
24MB UHD
1.55GHz
なし
Core i5-14450HX Pコア6+Eコア4
16スレッド
P 2.4~4.8GHz
E 1.8~3.5GHz
20MB UHD
1.5GHz
なし

こちらも内蔵グラフィック機能(GPU)はすべて Intel UHD と呼ばれる旧型で、ビデオカードとの併用を前提としています。
TDP(電力と発熱の目安)はすべて 45W~55W、ブースト時の最大電力は157W。
対応メモリはすべて DDR4-3200 と DDR5-5600。

コア構成キャッシュなどは、第13世代 Core の同クラスと同じです。
つまり、Core i9-13900HX と Core i9-14900HX、Core i5-13500HX と Core i5-14500HX の違いは、クロック数が少し増えたのみです。

Core i7-14700HX のみ、Eコアが4つ増加、キャッシュも増えていて、明確にパワーアップしているのですが……
正確には、Core i7-13700HX に相当するものは Core i7-14650HX で、Core i7-14700HX は新たに加えられた上位版と考えた方が良いでしょう。

Core i9 と Core i7 には冷却が十分なら更にパワーが上がる Thermal Velocity Boost が追加されていますが(※表の数値はそれを加味したもの)、ノートPCでそこまで冷却できる機種が登場するのかはわかりません。

また、特定のゲームでのパフォーマンスを向上させる Intel APO を利用できるとのことですが、Core i5 は対象外。

対応タイトルは現時点で5つしかなく、日本でメジャーなタイトルはありません。
今後、World of Warcraft や League of Legends など、日本でも知られているゲームに対応する予定ですが、やはり洋ゲー中心です。
今のところ Intel APO が買い替えの理由になることはないでしょう。

Core U Series1

Core U(シリーズ1)

ノートパソコン用の省電力CPUで、名前から「i」がなくなり、新しいブランド名になりました。
でも実は、このCPUも第13世代 Core の省電力型とクロック数以外に違いがなく、大きく変わっているのは名前だけです。

しかし今後、低価格の一般ノートパソコンには、これが主に使われることになるでしょう。

発売は2024年の第一四半期(1月~3月)の予定ですが、価格や搭載製品などの情報は、現時点(2月1日時点)ではありません。
発表されているラインナップは以下の3つです。

製品名 コア数
スレッド
クロック数 共有
キャッシュ
内蔵GPU 対応メモリ
Core 7 150U Pコア2+Eコア8
12スレッド
P 1.8~5.4GHz
E 1.2~4.0GHz
12MB Iris Xe
96Unit
1.3GHz
DDR5-5200
DDR4-3200
LPDDR5/x-6400
LPDDR4x-4267
Core 5 120U Pコア2+Eコア8
12スレッド
P 1.4~5.0GHz
E 0.9~3.8GHz
12MB Iris Xe
80Unit
1.25GHz
DDR5-5200
DDR4-3200
LPDDR5/x-6400
LPDDR4x-4267
Core 3 100U Pコア2+Eコア4
8スレッド
P 1.2~4.7GHz
E 0.9~3.3GHz
10MB Iris Xe
64Unit
1.25GHz
DDR5-5200
DDR4-3200
LPDDR5/x-5200
LPDDR4x-4267

TDPはすべて12~15W、ターボブースト時の最大電力は55Wです。

このCPUは、Core 7 150U は Core i7-1355U と、Core 5 120U は Core i5-1335U と、Core 3 100U は Core i3-1315U と、クロック数以外は同じです。
クロック数は 0.2~0.4GHz ほどアップしていますが、大差はありません。

内蔵グラフィック機能(GPU)も以前と同じ Iris Xe で、UHD より高性能ですが、Core Ultra の内蔵機能(Inel Arc)には及びません。

なお、「シリーズ1」という表記が付いていますが、つまり Core U 第一世代です。
Intel は世代という呼称を今後使わないと発表していましたが、「世代」が「シリーズ」に変わって、ナンバリングがリセットされる、という意味だったようです。
ちなみに Intel の公式サイトでは、Core Ultra にも Series 1 の表記が付いています。

というわけで、2024年の Intel のノートパソコン用CPUは、以下のようになるようです。

・第13世代 Core の HX → 第14世代 Core の HX
・第13世代 Core の H → Core Ultra(45W)
・第13世代 Core の P → Core Ultra(28W)
・第13世代 Core の U → Core U シリーズ1

Core Ultra(詳細は先月の記事を参照)は TDP の設定幅が大きく、第13世代の標準型(P)に相当する定格28W/最大65Wから、性能重視型(H)の定格45W/最大115Wまでカバーできるので、中間機種には Core Ultra を使ってね、というラインナップのように見えます。

しかし Core Ultra は第13世代 Core の P や H よりやや割高で、ビデオカードを搭載する場合はウリである新型内蔵GPUに意味がなくなり、まだNPU(内蔵AI)を有効に活用できる状況でもありません。

よって、中クラスのゲーミングノートには当面、第13世代 Core が使われることも多そうです。
Core Ultra はビデオカードがなくても相応のグラフィック性能を発揮でき、低負荷時の省電力性能も高いので、中位~上位の汎用ノートPCで活用されそうですが、第13世代 Core を使い続ける低コスト重視のメーカーもあると思われ、混在になりそうです。

省電力重視のノートPCは、低価格機は Core U シリーズ1、高価格機は Core Ultra の省電力型を使うことになりそうですが、Core Ultra の省電力型はまだ登場しておらず、価格などは不明。
低価格ノートPCはAMD社の Ryzen のシェアが拡大中で、そちらとの兼ね合いもあるため、どういう動きになっていくかはまだ不透明です。

なお、第14世代 Core は Thunderbolt 4 の後継 Thunderbolt 5、新しい通信規格の Wi-Fi 7、同じく新規格の Bluetooth 5.4 を利用できます。
ただ、これらを使うには外部モジュールが必要で、要するに対応したマザーボードや通信アダプタなどが要ります。
また、Core U シリーズ1 は Thunderbolt 5 は対象外。
いずれにせよ、これらに対応した周辺機器が登場するのはもう少し先でしょう。

これら、新CPUに関する Intel のニュースリリースは こちら をご覧ください。

現在開発中のCPUについては、2024年中に Arrow Lake と Lunar Lake の投入を目指していることが発表されました。
Lunar Lake は以前の Intel のニュースリリースにおいて、2024年度の生産開始を目指すと記載されていたのですが、CES 2024 の会場では「どちらも2024年度後半に発売される」とコメントされています。

Arrow Lake は Core Ultra(Meteor Lake)の延長線上にあるデスクトップ用のCPUで、高性能なゲーミングPC向けの製品となり、AIにも対応する、とのこと。

Lunar Lake はノートパソコン向けの低消費電力なCPUで、電力効率がさらに改善され、AI性能も現行の3倍になる、と述べられています。
ただ、Lunar Lake は省電力重視の製品なので、ピーク性能は控えめだと思われます。

なお、Arrow Lake は Intel 20A、Lunar Lake はそれを改良した Intel 18A という設計で作られると言われていたのですが、ここに来て Arrow Lake や Lunar Lake は Intel 3 に変更されるかも、という噂が出てきています。

Intel 3 は2024年前半に発売される新型の業務用CPU(Xeon)に使用される設計で、Core Ultra に使われている Intel 4 の改良型です。

しかしそうなると、導入されるはずだった基板の裏側から給電を行う PowerVia、全周から検知可能なゲート型トランジスタ RibbonFET といった新技術が適用されるのか疑問で、Arrow Lake は Core Ultra(Meteor Lake)のデスクトップ用になるだけの可能性もありそうです。

公式の発表ではなく、あくまで噂に過ぎませんが、スケジュールを考えると信憑性はあるので、今後に注目したいところです。

一方、AMD は CES 2024 の会場で、Ryzen 8000G シリーズを発表しました。
2024年度のデスクトップ用CPUで、発売日は1月31日。
CPUソケットが AM5 という新型になるので、以前のマザーボードでは使用できません。

このCPUには Zen4 Phoenix の進化型である「Hawk Point」という設計の製品と、低負荷時の効率を優先し、生産性も改善された Zen4c というコアが混在する安価型「Phoenix 2」の設計の製品があります。

今回発売されるラインナップは以下の通りです。

製品名 アーキテクチャ
(設計名)
コア数
スレッド
クロック数 L2
キャッシュ
共有(L3)
キャッシュ
内蔵GPU PCIe 4.0
直結レーン
Ryzen 7 8700G Zen4
Hawk Point
Zen4 8コア
16スレッド
4.2~5.1GHz 8MB 16MB Radeon 780M
12コア 2.9GHz
GPU用 x8
M.2 1本目 x4/x2
M.2 2本目 x4/x2
(上限16レーン)
Ryzen 5 8600G Zen4
Hawk Point
Zen4 6コア
12スレッド
4.3~5.0GHz 6MB 16MB Radeon 760M
8コア 2.8GHz
GPU用 x8
M.2 1本目 x4/x2
M.2 2本目 x4/x2
(上限16レーン)
Ryzen 5 8500G Zen4
Phoenix 2
Zen4 2コア
Zen4c 4コア
12スレッド
Zen4 3.5~4.1GHz
Zen4c 3.2GHz
6MB 16MB Radeon 740M
4コア 2.8GHz
GPU用 x4
M.2 1本目 x4/x2
M.2 2本目 x4/x2
(上限10レーン)
Ryzen 3 8300G Zen4
Phoenix 2
Zen4 1コア
Zen4c 3コア
8スレッド
Zen4 3.4~4.0GHz
Zen4c 3.2GHz
4MB 8MB Radeon 740M
4コア 2.6GHz
GPU用 x4
M.2 1本目 x4/x2
M.2 2本目 x2
(上限10レーン)

製造プロセスは 4nm、TDPはすべて45W~65W。使用するメモリは DDR5-5200。

Intel のデスクトップ用 第14世代 Core(標準型)と比べると、内蔵グラフィック機能で勝りますが、コアの数とスレッド数では劣ります。
「G」というのは内蔵グラフィック機能があることを意味します。

注意点は(CPU直結の)PCI Express(PCIe)のレーン数
これはビデオカードやNVMe SSDとの接続に使われるもので、レーン数が多いほど多くのデータを同時に運ぶことができ、速度がアップします。

通常、ビデオカードには16レーン使われるのですが、Ryzen 8000G の Hawk Point は最大8、Phoenix 2 は4つしかGPU用レーンがありません。
PCIe のバージョンも最新の5.0ではなく、主流の4.0。

ビデオカードは無理に16レーンなくても、8レーンあればほとんど速度に影響はないのですが、さすがに4レーンだと上位のビデオカードの性能は十分に発揮できない可能性が高いです。

この Ryzen 8000G シリーズは最新CPUとは言え、今後発売されるであろう Ryzen 8000X より格下の中位モデルと思われ、内蔵GPUがウリなので、ビデオカードの使用は想定していないのかもしれません。

なお、PCIeのレーンはCPUだけでなく、マザーボードも持っています。
ただ、マザーボード経由だとちょっと遅くなるため、近年のビデオカードはCPU直結のレーンが使われます。

Ryzen 8000G シリーズとは別に、既存のマザーボード(CPUソケットが AM4)でも使える、旧設計(Zen3)のデスクトップ用CPUの新製品も登場しています。
こちらも発売は1月31日で、ラインナップは以下の通りです。

製品名 コア数
スレッド
クロック数 キャッシュ
(L2+L3)
TDP 内蔵GPU PCIeレーン
Ryzen 7 5700X3D 8コア
16スレッド
3.0~4.1GHz 100MB 105W なし PCIe 4.0
直結20レーン
Ryzen 7 5700 8コア
16スレッド
3.7~4.6GHz 20MB 45~65W なし PCIe 3.0
直結20レーン
Ryzen 5 5600GT 6コア
12スレッド
3.6~4.6GHz 19MB 45~65W 7コア 1.9GHz PCIe 3.0
Ryzen 5 5500GT 6コア
12スレッド
3.6~4.4GHz 19MB 45~65W 7コア 1.9 GHz PCIe 3.0

X3Dはキャッシュが特別に多い、ゲームや生成AI、創作作業などに強い特殊な製品です。
グラフィック機能(内蔵GPU)がないCPUはビデオカードが必須です。

Zen3 なので Zen4 と比べるとやはり格下ですが、従来のパソコンをパワーアップして使い続けられるのは、自作派の人には嬉しいところ。
また、既存のマザーボードの在庫や仕入れルートを持つメーカーは、このCPUを搭載した新モデルを割安で販売するかもしれません。

AMDはノートパソコン用の新型CPUである Ryzen 8040 シリーズも発表していますが、発売時期は明言されませんでした。
一応、CES 2024では出荷に向けての準備が進んでいるとアピールされていたようで、レノボ、HP、ASUS、Acer、Razer から搭載機が出る模様。

現時点で予定されている Ryzen 8040 のラインナップはAMDニュースリリースの こちら を、Ryzen 8000G の公式発表は こちら をご覧ください。

AMD については、ハードウェアよりソフトウェアの方が注目かもしれません。
1月24日に公開された AMD のビデオカード用の最新ドライバで、ゲームの描画が滑らかになる新機能 AMD Fluid Motion Frames(AFMF)が正式に利用可能になりました。

これはフレームとフレーム(コマとコマ)の間に中間的な画像を生成して挿入することで、映像を滑らかにする「フレーム補間」や「フレーム生成」と呼ばれる技術です。

AMD は2014年頃、Fluid Motion と名付けたこの技術を先駆けて公開。
30fps(秒間30コマ)の映像を60fpsの滑らかなものに出来たため、「アニメや古い映画が綺麗に見られる!」と一部の界隈で話題になっていました。(アニメは24fpsなので効果が大きかった)
しかし旧 Fluid Motion は2022年、理由は不明ですが廃止されています。
(映像業界から制作側の意図した映像ではなくなる等の反発がありました)

今回の Fluid Motion Frames はそれをゲーム用に強化・改修したもので、単純にフレームが倍、60fpsが120fpsに、120fpsなら240fpsになるため、その効果は非常に大きいようです。
旧 Fluid Motion は60fpsが上限でしたが、技術の進歩で250fps辺りまで対応できるようで、しかもタイトルを選ばず、どんなゲームでも利用できます。

対応しているビデオカードは Radeon RX 7000 シリーズか、6000 シリーズ。
ただ、Zen4 Phoenix 系のCPU内蔵グラフィック機能でも利用可能になるとのことで、先日発売された Ryzen 8000G シリーズに加え、今後発売されるノートPC用の Ryzen 8040 シリーズ、さらに昨年発売された Ryzen 7 7840U や Ryzen Z1 Extreme も含みます。
よって ASUS の ROG ALLY なども対応するようです。

NVIDIA のビデオカード GeForce 4000 シリーズで利用できる DLSS3 もフレーム生成に対応しているのですが、利用できるゲームはまだ多くありません。

旧 Fluid Motion は Radeon 自体が苦戦したこともあって先細りとなりましたが、内蔵GPUでも利用可能になると、GeForce はもちろん、ビデオカード自体に対する強力な武器となるため、今後に注目です。
なお、Intel も独自のフレーム生成技術 ExtraSS を開発していると発表されています。

一方、ビデオカードの GeForce を発売する NVIDIA 社は、GeForce RTX 4000 シリーズの SUPER 版の発売を行っています。
SUPER は無印と Ti の間の性能で、GeForce RTX 4070 SUPER なら、GeForce RTX 4070 より上で、GeForce RTX 4070Ti より下となります。

GeForce RTX 4070 SUPER は1月17日に発売され、アメリカでの価格は$599から。
TDPは220W、ビデオメモリGDDR6X が12GB。

GeForce RTX 4070Ti SUPER は1月24日に発売され、アメリカでの価格は$799から。
TDPは285W、ビデオメモリは GDDR6X が16GB。

GeForce RTX 4080 SUPER は1月31日に発売され、アメリカでの価格は$999から。
TDPは320W、ビデオメモリは GDDR6X が16GB。

GeForce RTX 4070 SUPER は無印版よりTDPが20W上がり、GeForce RTX 4070Ti SUPER は単なる Ti よりビデオメモリが4GB増量、バス幅も192bitから256bitに増加しています。
ただ、日本での販売価格は昨今の円安の影響もあって、かなり上がっています。


※2024年1月1日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2024年1月)

12月15日、Meteor Lake こと「Core Ultra」の供給がスタートしました。
Intel のノートパソコン用CPUで、全く新しい設計で作られています。

Intel Core Ultra

省電力性能に優れ、Pコア・Eコアに加えて、Eコアよりもっと消費電力が低いLP Eコアを搭載。
内蔵グラフィック機能も新型となり、Intel Arc をベースとするもの(Xe-LPG)に進化。

さらにNPUと呼ばれるAI機能専用コアを装備。
Intel は「AI時代の新型CPU」とアピールしています。

このCPUは22nmで生産されるベースタイルの上に、Intel47nm)で生産されるCPU、5nmのGPU、6nmのSoC、さらに接続端子を制御するI/Oタイルを載せている構造で、低遅延でデータの送受信が可能なFoverosという技術でチップ間が接続されています。
LP Eコアや、NPU、雑用のIPUはSoCの中に含まれます。

Meteor Lake(Core Ultra)チップレット概要

このような異なるチップを組み合わる方法はチップレットと呼ばれ、各社で共通のチップレット規格を作り、相互に活用できるようにしようという「UCIe」という取り組みが発表されており、AMD、ARM、TSMC、NVIDIA、Qualcomm など主要半導体メーカーが参画しています。

Core Ultra のラインナップは以下のようになっています。

製品名 コア数
スレッド
クロック数 共用
キャッシュ
TDP 内蔵GPU
Core Ultra 9 185H P6+E8+LPE2
22スレッド
3.8~5.1GHz 24MB 45W(35W~65W)
Max 115W
Arc Alchemist
8コア 2.35GHz
Core Ultra 7 165H P6+E8+LPE2
22スレッド
3.8~5.0GHz 24MB 28W(20W~65W)
Max 115W
Arc Alchemist
8コア 2.3GHz
Core Ultra 7 155H P6+E8+LPE2
22スレッド
3.8~4.8GHz 24MB 28W(20W~65W)
Max 115W
Arc Alchemist
8コア 2.25GHz
Core Ultra 5 135H P4+E8+LPE2
18スレッド
3.6~4.6GHz 18MB 28W(20W~65W)
Max 115W
Arc Alchemist
7コア 2.2GHz
Core Ultra 5 125H P4+E8+LPE2
18スレッド
3.6~4.5GHz 18MB 28W(20W~65W)
Max 115W
Arc Alchemist
7コア 2.2GHz
製品名 コア数
スレッド
クロック数 共用
キャッシュ
TDP 内蔵GPU
Core Ultra 7 165U P2+E8+LPE2
14スレッド
3.8~4.9GHz 12MB 15W(12W~28W)
Max 57W
Arc Alchemist
4コア 2.0GHz
Core Ultra 7 155U P2+E8+LPE2
14スレッド
3.8~4.8GHz 12MB 15W(12W~28W)
Max 57W
Arc Alchemist
4コア 1.95GHz
Core Ultra 5 135U P2+E8+LPE2
14スレッド
3.6~4.4GHz 12MB 15W(12W~28W)
Max 57W
Arc Alchemist
4コア 1.9GHz
Core Ultra 5 125U P2+E8+LPE2
14スレッド
3.6~4.3GHz 12MB 15W(12W~28W)
Max 57W
Arc Alchemist
4コア 1.85GHz
Core Ultra 5 115U
※2023/3追加
P2+E4+LPE2
10スレッド
3.5~4.2GHz 10MB 15W(12W~28W)
Max 57W
Arc Alchemist
(Intel Graphics)
3コア 1.8GHz
Core Ultra 7 164U P2+E8+LPE2
14スレッド
3.8~4.8GHz 12MB 9W(9W~15W)
Max 30W
Arc Alchemist
4コア 1.8GHz
Core Ultra 5 134U P2+E8+LPE2
14スレッド
3.6~4.4GHz 12MB 9W(9W~15W)
Max 30W
Arc Alchemist
4コア 1.75GHz

ただし、2024年初頭の時点では、Core Ultra 7 155H と、Core Ultra 5 125H を使った製品しか登場していません。

真っ先に搭載製品を発売したのは DellMSIAcer
ASUSレノボ も搭載機の発表を行いましたが、まだ告知のみ。
ASUS の搭載機は Core Ultra 9 を使用し、2月に発売予定とのことなので、Core Ultra 9 はこの頃には供給されるものと見られます。

性能については、Core Ultra 7 155H で、Core i7-13700H(第13世代 Core の性能重視型)に匹敵するマルチコア性能があるようです。
(Cinebench R23のスコアで12000~14000ぐらい。他のCPUとの比較はこちらで。14000はブースト中のスコアのようです)
シングルコア性能は第12~第13世代 Core の標準型と同程度(1700~1800ほど)のようです。

TDP28Wとしては高性能と言えますが、ブースト時の最大消費電力は115Wと、従来の性能重視型と変わらないため、ブースト時の性能に関して言うとこれまで通りといったところです。

動画の視聴ならLP Eコアだけで処理でき、従来の約75%の電力で行えるようで、低負荷時の電力効率はかなり良くなっている模様。

内蔵グラフィック機能は、ベンチマークのスコアは素晴らしく、GeForce GTX 1650 に迫る性能があります。Ryzen の Zen4 Phoenix(RDNA3)よりも上です。
(TimeSpy のスコアで3000~3500ぐらい。他との比較グラフはこちらを参考に)

ただ、Intel Arc ベースなのでドライバやソフトウェア側の対応に不安があり、まだ GeForce GTX 1650(スコア3400)の方が、ゲームでの実測では良い結果がでやすい模様。
ソフト側の対応はこれからなので、最適化にはまだ時間が必要でしょう。

Intel がアピールしている NPU(AI用コア)については、当分は効果を実感できなさそうです。
現在の生成AIはGPU(グラフィック機能)を流用して処理を行っており、NPU用に作られていません。
よって、まだ普通にビデオカードで実行した方が速いです。

Intel は「OpenVINO」と呼ばれるAI開発ツールを公開しており、これを使えば既存の生成AIを比較的容易にNPU対応にできるとコメントしていますが、まだ時間はかかるでしょう。

NPUが真価を発揮するのは、Microsoft 社の Office、Adobe 社の Photoshop や Illustrator 等が対応し、AIによる高速化や新機能の追加が行われてからと見られており、それは近い将来に必ずやって来ますが、今年中に始まればいいな、といったところです。

Intel の公式発表はニュースルームの こちら、及び こちら をご覧ください。

一方、AMD も黙っていません。
Core Ultra(Meteor Lake)の発売と同時期に、Ryzen 8000 シリーズの発表を行いました。
現在の Ryzen の型番の4桁目は年数を表しており、8000番台は2024年モデルを意味します。

予定されているラインナップはこちらで正式公開されており、下位の一部のモデルを除き、こちらにもNPU(Ryzen AI)が搭載されます。
基本設計(アーキテクチャ)は全て Zen4 ですが、Hawk Point と呼ばれる新型になっており、昨年登場した Phoenix の改良型となります。

ただし、まだ発表の段階であり、供給開始は2024年の第1四半期(1月~3月)の予定です。

AMD もこのRyzen 8000シリーズで本格的にAI PCをスタートさせるとアピールしており、実際にNPUの実装は Ryzen(Zen4 Phoenix)の方が早いです。

ただ、AMDはAI開発ツールの提供で大幅に遅れており、先月(12月)に始まったばかり。
ソフト開発側はこれから対応に取りかかれるといった状態で、インテル・アップル・クアルコム(Snapdragon)が先行していることを考えると、だいぶ後回しにされそうです。

なお、Ryzen 8000シリーズの省電力型の下位モデル(Ryzen 3 8440U、Ryzen 5 8540U)は Zen4c という生産効率を高めたコアを搭載しており、価格が安めになると思われます。
現在のノートPC用 Ryzen の主戦場は安価な下位製品なので、多用されるのはこの2つだと思いますが、この2つにはNPUはありません。
(Zen4c の詳細については先月の記事をご覧ください)

他に、デスクトップPC用の新CPUとして、Intel は第14世代 Core の標準型、AMD は Ryzen 8000G シリーズを1月中に公開するという話が出ていますが、まだ正式な発表はありません。

1月10日から12日にかけて、アメリカで「CES 2024」という大規模なテクノロジー見本市が開催されるので、そこで発表が行われるものと見られています。


※2023年12月4日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2023年12月)

12月時点のパソコン市場は、第13世代 Core の時代ですが、新型CPUへの移行期に入る直前と言えます。

10月に第14世代 Core である「Raptor Lake Refresh」が発売されましたが、まだ愛好家向けのK付きCPUのみ。
来年早くに一般モデルも発売されると見られていますが、現時点で Intel からのアナウンスや、発売のうわさなどは、特にありません。

12月14日からはノートパソコン用の新型CPU「Meteor Lake」こと「Core Ultra」の供給が始まり、早ければ12月中には搭載ノートPCが出ると見られていますが、まだ(12/3時点では)情報は解禁されていません。

このような状況ですが、国内の各メーカーは秋冬、及び年末モデルの発売を行っています。
第13世代 Core と安価な Ryzen を搭載するノートPCが中心となっており、Core Ultra と競合しないと思われる超性能重視型のCPU(Core i9-13900HX 等)を搭載するモデルも見られます。

Intel が今月の14日(米時間)に供給開始する Core Ultra(Meteor Lake)の概要をまとめると以下のようになります。

  • ノートパソコン用の、新技術で新設計のCPU。省電力性能に優れる。
  • 価格は高い。よって高級機用であり、安価なノートPCには従来の Core が使われるものと見られる。
  • 性能重視の「H」と、省電力重視の「U」が登場すると見られている。
  • PコアとEコアに加え、Eコアよりもっと消費電力が低い LP Eコア(低電力Eコア)を搭載。
  • GPU(内蔵グラフィック機能)は Intel のビデオカード「Intel Arc」の派生型を搭載し、従来の Iris Xe より高性能になる。
  • SoC(他の様々な機能を含み、全体の制御も行う場所)には NPU と呼ばれる AI 用コア、IPU と呼ばれる雑用コアも含む。LP E コアもこの中にある。
  • ベースとなるタイルの上に、Intel 47nm)の中心部、5nm の GPU、6nm の SoC と、接続端子を制御する I/O Tile が乗っている。このような異なるチップを組み合わせて作る方式をチップレットと言う。
  • 起動時間の短縮やセキュリティに使われる4次キャッシュ Adamantine Cache(アダマンタイン キャッシュ)が搭載されている…… はず。(ただし発表会で言及がなかった)

実際の性能や製品のラインナップは、14日以降に判明すると思われます。

Raptor Lake Refresh と Meteor Lake が発売されるので、巷のうわさは次の Arrow Lake と Lunar Lake に移っています。
これらのCPUについても箇条書きでまとめると、以下の通りです。

  • 次に登場する Arrow Lake はすでに試作されており、2024年中には発売される。
  • Intel は「第〇世代 Core」という言い方はやめると言っているが、実質の第15世代 Core と見られている。
  • デスクトップ用の後継CPUになるようで、ノート用も作られると見られている。
  • Intel 20A」という設計で作られる。20Aという表記にあまり意味はなく、2nmというわけではない。
  • チップ基板の裏側から給電できる PowerVia と、全周囲から電気を検知できるゲート型トランジスタ RibbonFET という2つの新技術が使用される。
  • Lunar Lake は Arrow Lake の次に登場する。2024年中の製造開始を目指している。
  • ノートパソコン用の省電力CPUとなる。Arm プロセッサ 並みの省電力化を目指している。
  • Intel 20A をさらに改良した「Intel 18A」という設計で作られる。

Arrow Lake はハイパースレッディングが廃止される、Lunar Lake はメモリが全て内蔵になる、みたいな話も出回っていますが、まだまだ先のことなので、話半分で聞いておいた方が良いでしょう。

なお、台湾のTSMC社が Lunar Lake 用の GPU と I/O タイルの生産を2024年上半期から開始する、という報道も出ています。

AMD は Ryzen Threadripper 7000 シリーズの販売を開始しました。
CPUコアをすごくたくさん積んでいる特殊なタイプで、圧倒的なマルチコア性能とベンチマークスコアを誇ります。
ただ、先月もお伝えした通り、シングルコア性能は一般のものと大差ありません。

マルチコア性能が重要になる研究や分析、高度な映像編集などで使われるものです。
これを積んだ高額ゲーミングモデルも見られますが、一般のゲームで有用になるものではないのでご注意を。

また、最新設計 Zen4 のノート用CPUの下位ラインナップに、「Zen4c」という新コアを搭載するものを加えると発表されました。(Ryzen 5 7545URyzen 3 7440U)

この Zen4c は Zen4 のダイ(回路)サイズを小型化し、低電力でも高い性能を発揮できるよう調整したものです。
その分、高電力での性能は従来よりも低めになるようです。
代わりに Zen4c を搭載するCPUの Zen4 には、シングルコアを強化する調整を行うとのこと。

Ryzen 5 7545U は Zen4 2コア + Zen4c 4コア の計6コア、Ryzen 3 7440U は Zen4 1コア + Zen4c 3コア の計4コアとなり、これだけ聞くと Intel Core の Pコア/Eコア と似ています。

ただ、AMD は「設計が全く異なるPコア/Eコアとは違う! Zen4 と Zen4c は同じ設計だ!」と言っており、つまり Zen4c は低性能コアではないと言いたいようです。

今の Ryzen の個人向けCPUは低価格帯が主力ですが、Zen4 は高いので低価格ノートにはほとんど使われていません。
Zen4 を安く納入できないのは生産の問題と思われますが、Zen4c はダイサイズを小さくすることで歩留まり(生産比率)を改善できるので、これで価格を安くして普及に繋げたいのだと思われます。
※ダイが小さいほど1枚の回路タイル(ウェハー)からたくさん取れるので、コストが下がる。

こうした小型化はシュリンクと言い、Zen4c は Zen4 のダイシュリンク版となります。
ただ、まだ発表があった段階で、実際の投入時期は不明です。


※2023年11月1日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2023年11月)

10月17日、第14世代 Core である「Raptor Lake Refresh」のデスクトップ用CPUが発売されました。
ただし、まだ愛好家向けのK付きCPUしか登場しておらず、一般向けは来年1月頃になると見られています。

ノートパソコン用の新型CPU「Meteor Lake」は12月にメーカー向けに販売開始、搭載パソコンが登場するのはそれ以後となります。

よって、11月時点のパソコン市場はまだ第13世代 Core の時代と言えますが、近々新型CPUへの移行期に入るでしょう。
マウスコンピューターやドスパラなどのBTO(カスタマイズPC)メーカーは、すでに第14世代 Core を搭載するデスクトップPCの販売を始めています。

第14世代 Core(Raptor Lake Refresh)概要

11月時点で販売されている第14世代 Core(Raptor Lake Refresh)は以下の3種類です。

  • Core i9-14900K
    Pコア8(3.2~6.0GHz)、Eコア16(2.4~4.4GHz)、共有キャッシュ36MB
  • Core i7-14700K
    Pコア8(3.4~5.6GHz)、Eコア12(2.5~4.3GHz)、共有キャッシュ33MB
  • Core i5-14600K
    Pコア6(3.5~5.3GHz)、Eコア8(2.6~4.0GHz)、共有キャッシュ24MB

それぞれ内蔵グラフィック機能のない「KF」モデルもあり、それを含めると6種類となります。

第13世代 Core と比べると、Core i7 のみEコアが4つ増加、キャッシュも増えています。
クロック数はそれぞれ200Hz(0.2GHz)ほど増加。
TDP は125Wで、以前と変わっていません。ブースト時の最高電力なども同じ。
内蔵グラフィック機能は従来型の Intel UHD で、ノート用CPUの Iris Xe ほどの性能はありません。

そして Intel APO(Applicatioin Performance Optimization、アプリ性能調整機能)というシステムを使えるようになり、特定のソフトウェア(当面はゲーム)で速度が向上するとのこと。
さらに Intel XTU(Extreme Tuning Utility、以前からあるK付きCPU用性能調整ソフト)で、AI Assist というAIを利用したオーバークロック補助機能を使えます(当面は Core i9 のみ)。

Intel APO によるゲームパフォーマンスの増加

Intel APO による速度向上の目安

AI Assist(Intel XTU)

AI Assist は手軽にOC推奨値を割り出せる

ただし、性能の向上は大きくありません。
Core i7-14700K はEコアとキャッシュが増えている分、マルチコア性能が上がっていますが、他はクロック数の増加による若干の伸びがある程度。

Intel APO は現時点では RAINBOW SIX:SIEGE と METRO EXODUS の2つのゲームにしか対応しておらず、今後の対応タイトルも欧米で人気のもの、いわゆる洋ゲー中心と思われ、日本で人気のタイトルは多くないと思われます。
また、ゲーム以外のソフトウェアへの適用は明言されていません。

AI Assist については、要するに自動のオーバークロック設定で、Dell や NVIDIA がすでに用意しているものと大差ない印象。
Intel のアピールとしては、パソコンのマザーボードやメモリ等、総合的なハードウェアを加味した設定をしてくれるとのことですが、いずれにせよ恩恵があるのは一部の人だけでしょう。

他に、Thunderbolt 4 の後継である Thunderbolt 5 への対応や、DDR5メモリ、次世代の通信規格 Wi-Fi 7 への対応もアピールされていますが、これはマザーボードが対応していれば第14世代 Core でなくても使えます。
また、日本では Wi-Fi 7 は総務省が審議している段階で、まだ認可されていません。
なお、Wi-Fi 6 の通信速度は最大9.6Gbpsですが、Wi-Fi 7 は最大46Gbpsになります。

Thunderbolt 5

Thunderbolt 5 はまだ将来の話

Wi-Fi 7

Wi-Fi 7 はすでに使える国もある

これからパソコンを買う人なら第14世代 Core にしたいところですが、すでに第13世代 Core を使っている人が買い替えるようなものではなく、また型落ちした第13世代 Core が安く買えるのであれば、そちらを選んでも良いぐらいです。
(とはいえ、差が少ないのであれば第13世代 Core もあまり安くならないとは思います)

ゲーミング性能については Core i9-14900K の方が、多くのタイトルで Ryzen 9 7950X3D(AMDのゲーム用CPUの最上位型)を上回るとアピールされています。

Core i9-14900K と Ryzen 9 7950X3D との比較
※Ryzen シリーズとの比較。詳細な画像は、ゲームの比較一覧は こちら、主要ゲームの比較は こちら作業用ソフトウェアについては こちら を。画像はすべて Intel のニュースリリースの動画より。

日本での現在の販売価格は高めですが、これは円高の影響が大きいようです。
本来の価格は据え置き(同クラスの第13世代 Core と同じ)の模様です。

先月も述べたように、第14世代 Core(Raptor Lake Refresh)は Arrow Lake までの繋ぎの感があり、Intel としては「Meteor Lake」ほど重要視していない印象があります。
とは言え、(価格が同じなら)第14世代 Core を避ける理由はないので、徐々にデスクトップパソコンはこちらに入れ替わっていくでしょう。

AMD については、新型CPUである「Ryzen 7 7840U」および「Ryzen 7 PRO 7840U」搭載のノートパソコンが出始めています。
これは ROG ALLY に搭載されていた携帯ゲームPC用CPU「Ryzen Z1 Extreme」をノートパソコン用に改修したもので、Zen4 Phoenix と呼ばれる設計のCPUの省電力版です。

従来より高い処理能力と内蔵グラフィック機能、省電力性能を持ち、Ryzen AI によって背景ぼかしなどのオンライン会議用の処理をCPU側で行えます。
PRO モデルはセキュリティを強化したビジネス向けのものです。

ただ、価格が高いようで、搭載パソコンはあまり登場していません。
レノボが搭載ノートPCを発売しましたが、HPは発売を告知したのにいつの間にか消えています。
Zen4 のノート用CPUは AMD がなかなか安く譲ってくれないという話もあるようで、メーカーにとっては魅力に乏しいのかもしれません。

AMD は Zen4 の「Ryzen Threadripper 7000」シリーズの発表も行いましたが、これはスレッド数(同時作業数)を重視した特殊型のCPUです。
コアがすごく多いためマルチスレッド性能が非常に高く、ベンチマークのスコアも圧倒的。
ただし、シングルスレッド性能はそれほどでもなく、これでゲームなどをしても速くなったりはしません。

「最強のCPUなんだ!」と思っている人が少なくないのですが、多くのコアを活用できる解析・研究・映像用のソフトウェアで使われるものです。
例えば、スレッド数が多いほど解析が早くなる将棋ソフトなどでは有効で、8冠の将棋王が使っていたりします。
ベンチマークを競技として行っている人も扱ったりしますが、普通の人にはそこまでメリットはありません。

Ryzen 7000G」シリーズという Zen4 Phoenix のデスクトップ用 下位CPUの噂や、Phoenix を改良した Hawk Point という設計の新型ノート用CPUの噂も出てきていますが、これらについての公式発表はありません。


※2023年10月2日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2023年10月)

2023年10月時点の状況は、デスクトップパソコン用のCPUは第13世代 Core(Raptor Lake)の時代と言えます。
ただ、第14世代 Core(Raptor Lake Refresh)の発売が間近に迫っています。

ノートパソコンも第13世代 Core が中心ですが、レノボグループ(レノボ、NEC、富士通)の安価機の新製品は第12世代 Core がメイン、他のメーカーでも第12世代の新製品が見られ、第11世代 Core が使われた格安機もあり、混在気味と言えます。
また、安価機やモニター一体型には Zen3 の Ryzen も多く使われています。

今後についてですが、 Intel が9月19日と20日に大規模な発表会「Intel Innovation 2023」を実施、発売が迫っている Meteor Lake の詳細と、新しい開発計画を公表しています。

ノートパソコン用の新型CPUで「Core Ultra」という名前になる「Meteor Lake」の発売日は、12月14日になると発表されました。
各メーカーがいち早く搭載ノートPCを発売したいと思っているでしょうから、搭載機の登場は早いと思われます。

Intel は「AI 時代のCPUだ」とアピールしており、NPU と呼ばれる AI 用のコアが搭載され、AI による動作や電力の効率化が行われるとのこと。
顔分析や背景ぼかしなどのオンライン会議用の機能も AI 側で行えるようです。

Intel Innovation 2023 Core Ultra

また、チップレットと呼ばれる、異なるチップを組み合わせてひとつのCPUを作る手法が使われており、Intel 4(7nm)で生産される中心部、5nm で生産される Intel Arc ベースのGPU、6nmの SoC などが組み合わせられます。

チップレット形式だと、個別に製造できるので歩留まり(生産比率や不良品率)を大幅に改善できる反面、チップとチップの繋ぎ目で生じる遅延が問題になりますが、土台のタイルの上に各チップを載せる新技術(3Dパッケージング技術 Foveros)によって対処しているとのこと。

発表会で言及はありませんでしたが、起動時間の短縮やセキュリティのために使われる4次キャッシュ Adamantine cache(アダマンタイン キャッシュ)が搭載されているとの話もあります。

さらに、次のデスクトップ用CPUと見られる「Arrow Lake」と、より省電力化されると言われるノート用CPU「Lunar Lake」、そして公式には初登場となる「Panther Lake」の発表が行われています。

Intel Innovation 2023 new roadmap

Intel 20A」と呼ばれる新しい設計で作られる Arrow Lake は、チップの裏側から給電できる「PowerVia」という技術と、電気の流れを多方向から検知できる全周ゲート型トランジスタ「RibbonFET」という技術が採用される、新型CPUとなります。
これは試作チップの製造がすでに始まっていて、2024年内に市場に投入できるとのこと。

さらに、Intel 20A を改良し、Arm プロセッサ並みの省電力化を目指しているIntel 18Aを使った Lunar Lake の開発も順調に進んでおり、2024年後半の製造開始を目指している模様。
となると、市場投入は2025年の中盤あたりでしょうか。

Panther Lake については名前が出てきただけで特に言及はなく、どのようなCPUかは不明。
ただ、噂でしかなかった Panther Lake が公式発表に出てきただけでもニュースと言えます。

そして Intel は 18A のあと、さらに3つの開発計画を立てているようです。

Intel Innovation 2023 new nodes

一方、10月中に発売されると見られている第14世代 Core「Raptor Lake Refresh」については、まるで言及がなかったようで、会場の片隅に搭載機が置かれていた程度だったようです。
Raptor Lake Refresh は供給電力を調整する DLVR という機能が備わっており、性能と電力効率が良くなると言われていますが……

性能アップは微増のようで、やはりマイナーチェンジによる Arrow Lake までの繋ぎ、という位置付けなのかもしれません。

ともあれ、発売が間近なので注目ではあります。
まずは愛好家向けのK付きモデルから発売され、一般型は年末になると見られています。
このCPUは当面、デスクトップPC用です。

また、これは将来の話ですが、CPUの基板をガラス製にする計画が発表されています。
ガラスは熱に強く、変形しにくい安定した素材であり、すでに電子機器で利用されています。
2020年代後半の採用を目指しているとのことなので、まだしばらく先ですが、これによってムーアの法則(半導体の性能は18ヶ月で倍になる、性能が高まり続けるという予測)を維持できるとしています。

他に、Thunderbolt 4 の後継となる「Thunderbolt 5」を発表。
USB4 や Thunderbolt4 の4倍となる最大120Gbpsのデータ転送速度によって、クリエイターやゲーマーが求める速度を出せる、とアピールされています。
なお、「USB4 Version 2.0」という最大80GbpsのUSB規格も進行中で、これを含む、他の接続端子との互換性も維持されるとのこと。
ただし、登場時期についての言及はありません。

Intel Innovation 2023 では他に、サーバー用CPU「Xeon」の新モデルの発表、AI開発ツール「OpenVINO」の発表などがありましたが、企業向けについてはここでは割愛します。

ただ、企業向けの「チップレット技術の標準規格を作ろう。基本技術はうちが提供するよ」という「UCIe」という取り組みの発表があり、これは今後かなり影響するかもしれません。
異なるメーカーのチップを混合しやすくなり、独自チップの開発ハードルもかなり下がると言われています。

Intel のライバルと言える AMD や Arm を含め、TSMC、Google、マイクロソフト、サムスン、クアルコムなどが参加しており、NVIDIA と中国のアリババも遅れて参入しました。
対 Apple 戦略との見方もあります。

なお、AMD については目立った動きはありません。
新しい Ryzen Threadripper の噂が出たりしていますが、公式発表はありません。


※2023年9月2日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2023年9月)

2023年9月時点の状況は、デスクトップパソコン用のCPUは第13世代 Core(Raptor Lake)の時代と言えます。

一方、ノートパソコンのCPUは、第13世代 Core の時代と言いたいところですが……
レノボ・NEC・富士通のこの夏の新製品は第12世代 Core を使用したものが多く、上位モデルは第13世代 Core ですが、一般向けや下位モデルは第12世代 Core(Alder Lake)で、使い分けられています。
さらに、第11世代 Core の新製品もちらほら見られます。

dynabook や HP など、他のメーカーでも第12世代 Core の新製品が見られるため、現在は再び第13世代 Core と第12世代 Core の混在期に戻った、という印象があります。

AMD(Ryzen)は相変わらず Zen4 が少なく、Zen3 や Zen2 が低価格の製品で使用されている状態。
全体的に、パーツが高騰する一方で、パソコン市場全体が安価モデルに移行しているように見受けられます。

新CPUに関する発表は、Intel も AMD も特にありません。
8月末にCPUの新技術発表会があったのですが、企業向けのサーバーコンピューターの技術が中心で、個人向け製品への言及はありませんでした。

Intel は9月19~20日に大規模なイベントを実施するため、10月に登場予定のデスクトップ用の新CPU「Raptor Lake Refresh」と、年内登場のノートパソコン用の新CPU「Meteor Lake」の公式発表は、そこで行われるものと見られます。

噂話として、第14世代 Core となる Raptor Lake Refresh の Core i7 は、Eコアが4つ増える(8P+8E が 8P+12E になる)のでマルチコア性能がアップしているが、Core i9 と Core i5 はコアが変わらず、第13世代と性能に大差はない、とか言われています。
ともあれ、正確なところは9月20日にわかるでしょう。

また、8月に Intel のマレーシア工場が説明会を行っており、「Intel 4(Meteor Lake の中身)は、すでに発売開始に必要な分がそろっている」というコメントがあったようです。
ノートパソコン用のCPUは、それを使った製品が突発的に出てくるので登場時期を予想することは難しいのですが、準備は万端な模様。

さらに、Intel 3(サーバー向けCPU用)の生産を今年度中に開始、2024年の前半には Intel 20A(Arrow Lake)、2024年の後半には Intel 18A(Lunar Lake)の生産が始まる計画で、予定通りに進行しているとのこと。

生産が始まって数がそろうまで半年から1年弱ほどの期間が必要で、それから数ヶ月後に販売開始となるのが通例なので、となると遅れがなければ Arrow Lake は2024年後期から2025年初頭、Lunar Lake は早ければ2025年の夏ごろの登場になるのではないかと思われます。
なお、Lunar Lake はノートパソコン用の省電力CPUになると言われています。

ちなみにビデオカードの方も、先月は目立った動きはありません。
NVIDIA が決算発表を行っており、生成AI需要で絶好調だったようですが、まだ発売されていないデスクトップ用の GeForce 4050 の話は特になし。
今後しばらくは企業向けの生成AI用の製品に注力するようです。

ドライバのアップデートで DLSS 3 が 3.5 になる、という発表が行われましたが、ゲーム側が対応しないと利用できません。
画質が若干良くなるようですが、パフォーマンス(速度)は変わらない模様。
DLSS は未対応のゲームや、表示が劣化するゲームが多いので、過剰な期待はしない方が良いでしょう。

参考までに、GeForce RTX 4060 で「モンスターハンターライズ」を DLSS ON で動かした場合の状況を こちら でレビューしています。

AMD は9月に Radeon の上位型となる Radeon RX 7700XT7800XT を出すと発表。
7700 は GeForce 4060Ti、7800 は GeForce 4070 と同クラスになるようです。
GeForce のシェアが圧倒的な現状、どこまで需要があるかはわかりませんが、価格次第では対抗馬になるかもしれません。


※2023年8月2日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2023年8月)

2023年8月時点の状況は、第13世代 Core(Raptor Lake)の時代と言えます。

デスクトップパソコンは完全に第13世代 Core が中心。
ノートパソコンは、あえて第12世代 Core(Alder Lake)を使った安価なモデルもありますが、新製品の多くは第13世代 Core になっています。

ただし、NECは新製品でも第11世代や第12世代が中心、富士通も第12世代の新製品が多め。
マイクロソフト(Surface)は第12世代のままモデルチェンジされていません。

ここに来て Ryzen 搭載の新モデルも増えている印象ですが、やはり Zen4 は少なく、最新インターフェイスに対応させた Zen3 か Zen2 を、安価な製品に使っているケースが多いです。

いよいよ10月と言われている Raptor Lake Refresh、年末と言われている Meteor Lake の発売日が迫っており、さまざまな噂が飛び交っていますが、目立った公式の情報はありません。

Intel は7月末に決算発表を行い、そこで改めて Raptor Lake Refresh、Meteor Lake の開発が順調なことをアピールしました。
来年発売される Arrow Lake も試作段階に入った模様。
決算も好調だったようで、一般向けの製品が大きな収益を上げたようですが、企業(サーバー)向けの製品では AMD に苦戦しています。

改めてまとめておくと、第14世代 Core になると言われている Raptor Lake Refresh は第13世代 Core である Raptor Lake の改修型。
デスクトップPC用とノートPC用の双方が登場すると見られており、マイナーチェンジなので大きな性能向上はないと思われますが、供給電力を調整する DLVR という機能によって性能と電力効率が良くなると言われています。

なお、Intel は「○○世代という言い方はもうやめる」とコメントしていますが、巷では今後もそう呼ばれると思われます。

Meteor Lake は今年度中に発売される予定のノートパソコン用CPUで、Core Ultla という製品名になる模様。
Intel 47nm)で生産され、高効率コア(Eコア)が増加、AI用のNPUというコアも追加され、WEB会議用の顔認識などは内蔵AIで処理可能。
GPU は5nmで生産される Intel Arc ベースのものになり、さらに6nmの SoC と、セキュリティや起動短縮に使われる4次キャッシュ Adamantine Cache を搭載する、新設計の製品です。

Raptor Lake Refresh は10月下旬に、まずK付きCPUから登場すると見られています。
デスクトップ用の普及は早いと思われますが、日本で製品が出回るのは11月以降で、一般型(無印)の投入と普及は来年になると思われます。
噂話(リーク情報)では、Core i9 以外はコアが増えると言われていますが、正確なところは9月に行われる Intel のイベントでの発表待ち。

Meteor Lake はまだ発売日や普及時期はわかりません。
Raptor Lake-P(ノート用 第13世代 Core)は Dell が抜け駆け的に製品を登場させ、レノボがそれに続き、他のメーカーは出し抜かれた形になったので、急に出てくる可能性もあります。

2024年後期に登場すると見られる Arrow Lake は Intel 20A(5nm)で生産され、Raptor Lake Refresh の後継のデスクトップ用CPUになると思われますが、まだ詳細は不明。
開発が難航しているとの噂もありますが、このCPUで導入される PowerVia という基板の裏から電源を供給する技術は、実装試験の成功が報告されています。

2025年以降になると思われる Lunar Lake はノートパソコン用で、20A を改良した Intel 18A で生産ARMプロセッサを超える省電力化を目指しているとのこと。

AMD は目立った発表がありませんが、新製品はいくつか出しています。
まず、デスクトップ用 Zen4 の安価なCPU、Ryzen 5 7500F を発売しており、今は Ryzen はもっぱら安価機が主戦場なので、そこに Zen4 が加わるのはPCメーカーにとっては朗報でしょう。
ただし、安価と言っても「少し安い」ぐらいなので、やっぱり微妙かも。

また、ゲーム用の最強プロセッサをうたう Ryzen X3D シリーズに、ノートパソコン用の Ryzen 9 7945HX3D を追加しています。
X3D はキャッシュメモリを縦に積み、共有キャッシュを増大させたもので、デスクトップ用は Zen4 の最新型がいくつか登場しています。
ただ、ゲームの動作に与える影響はビデオカードより少なく、ゲーム以外だったら普通のCPUの方が速いので、ニッチな製品と言えます。

公式発表ではありませんが、8月中にAMD用マザーボードのBIOSアップデートが公開されるという話があり、これにより内蔵グラフィック機能が大幅に強化された新型コア「Phoenix」に対応できるようになる模様。
よって Phoenix の新型 Ryzen は、9月~10月頃に登場するのではないかと言われています。

CPUではありませんが…… ビデオカードは、GeForce RTX 4060Ti のビデオメモリ16GB搭載モデルが発売されました。
しかし、4060Ti の処理能力なら普通のゲームは8GBあれば問題なく、バス幅はそのままなので、高解像度に弱いのが改善されるわけでもありません。
ゲームへの恩恵は大きくなく、生成AIを見込んだ製品とも言われています。
生成AIは処理中にビデオメモリが足りなくなると空くまで止まってしまうため、ビデオメモリの搭載量がかなり影響します。

なお、生成AIの人気によって、マイニングのときほどではありませんが NVIDIA のビデオカードの需要が高まっているようです。
特に売れているのはデータセンター用や業務用の製品ですが、GeForce シリーズの生成AI目当ての個人需要も増しています。
いくつかのメーカーは生成AI向けをうたうパソコンの販売も始めました。

Radeon は NVIDIA 製品ほど AI に有効ではないため、この影響はありません。
AMD も生成AI向け製品の開発を進めていますが、個人向けではありません。

ちなみに余談ですが、アメリカが中国に半導体、特にAI関連機器の輸出規制をかけたため、NVIDIA の企業向け製品が中国でとんでもなく高騰しているようです。


※2023年7月2日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2023年7月)

2023年7月時点の状況は、デスクトップパソコンは第13世代 Core(Raptor Lake)の時代。

ノートパソコンは第12世代 Core(Alder Lake)から第13世代 Core への過渡期ですが、新モデルはほぼ第13世代 Core になりました。
ただし、低価格モデルや量販店向けモデルには、第12世代 Core を使ってコストを下げた新製品も見られます。

主要メーカーの新型パソコンは、ほぼ第13世代 Core が中心です。
ただし、マイクロソフト(Surface)は第12世代のままで、このまま次の世代のCPUが出るまで待つのではないかと思われます。
NEC も新製品を第12世代 Core に戻しました。

CPUではありませんが、ビデオカードは GeForce RTX 4070 や 4060Ti に続き、6月末に GeForce RTX 4060 が登場しています。
しかし性能は GeForce RTX 3060Ti に及ばない程度で、メモリバスが低くて高解像度にも向いておらず、それでいて割高なので、人気がありません。

ただ、消費電力が低く、電力効率は良好です。
(以下のグラフは緑が性能評価、細い青がTDPです)

・3D Mark: TimeSpy のスコア(デスクトップVGA)

GeForce RTX 4070:17500(200W)

GeForce RTX 3080:17000(350W)

Radeon RX 6800:15000(250W)

GeForce RTX 3070Ti:14000(290W)

GeForce RTX 4060Ti:13500(160W)

GeForce RTX 3070:13000(220W)

Intel Arc A770:12500(225W)

GeForce RTX 3060Ti:11500(200W)

GeForce RTX 4060:10500(115W)

GeForce RTX 3060:8500(170W)

GeForce GTX 1660 SUPER:6000(125W)

GeForce GTX 1650:3600(75W)

GeForce GTX 1050Ti:2500(75W)

Iris Xe(CPU内蔵、第13世代):1800

GeForce 4000 シリーズは性能の割にTDP(消費電力と発熱の目安)が低いため、冷却ファンの騒音が減る、電源ユニットの出力を低めにできる、よって下位モデルなら小さめのケースにも入れられる、といったメリットがあります。

4060Ti や 4060 は性能の伸びが低いため、買い替える理由にはなりませんが、PCメーカーにとっては使いやすいビデオカードと言えそうです。

なお、グラフィック関連の話題として、6月末にマイクロン社が新型ビデオメモリ「GDDR7」を2024年前半から投入すると発表しています。
GeForce RTX 4060Ti や 4060 はメモリバス幅が少なく、高解像度に弱いと言われていますが、このビデオメモリを搭載するようになれば同じバス幅でも転送速度が増すため、問題が解決しそうです。あくまで来年以降の話ですが。

ちなみに、サムスンも昨年末に新型ビデオメモリ「GDDR6W」を出すと発表していましたが、続報がありません。

CPUの今後の予定ですが、Intel がCPUの名前を刷新すると発表しました。
今まで「Core i7、Core i5、Core i3」と呼ばれていたものを、「Core 7、Core 5、Core 3」に変更。i がなくなっています。

そして Core Ultra というブランドが追加され、「Core Ultra 9、Core Ultra 7、Core Ultra 5」が新たに登場します。

Intel Core Ultra

まったく新しい設計になる次期ノートパソコン用CPU「Meteor Lake」の注目をより高めたいというのが理由のようで、Meteor Lake のノート用上位CPUに Ultra が付けられる模様。
よって実際に変わるのは Meteor Lake 登場後になるようです。

また、信憑性は微妙ですが、中国の Intel 関係者から、次のCPUは以下のような命名になるという話があったようです。

  • Raptor Lake Refresh のデスクトップ用(S)とノート用 上位型(HX)は「Core i9、Core i7、Core i5」
  • Raptor Lake Refresh のノート用 省電力型(U)は「Core 7、Core 5、Core 3」
  • Meteor Lake のノート用 新型(U、H)は「Core Ultra 9、Core Ultra 7、Core Ultra 5」

Raptor Lake Refresh は現行の第13世代 Core「Raptor Lake」の改修版で、Meteor Lake がノート用になるようなので、デスクトップ用の新型はこちらになると言われています。

今のところ、Raptor Lake Refresh や Meteor Lake の登場は10月頃と言われています。

AMD は企業向けのイベントを行い、セキュリティが強化されたビジネス向けCPUの最新型「Ryzen Pro 7000」シリーズと、サーバー向けCPU「EPYC」の新型の発表を行いました。

どちらも企業向けのもので、一般のユーザーにはあまり関係ないのですが、Ryzen Pro 7000 シリーズには新設計「Phoenix」を利用した「Ryzen 7 Pro 7840U」が含まれており、これは一般ノートPC用に発売される「Ryzen 7 7840U」のセキュリティ強化版と思われます。

Ryzen 7 7840U は携帯ゲームPC向けに開発された「Ryzen Z1 Extreme」とほぼ同等と言われており、この Ryzen Z1 Extreme は小型機向けとしてはトップクラスの処理性能と、Intel の Iris Xe を大幅に超える内蔵グラフィック機能を持ちます。
イベントでもかなりアピールされていたようで、その性能は搭載機「ROG ALLY」のレビューで詳しく説明しています。
これを搭載するノートPCなら、ビジネス向けでも多用途に使えそうです。

また、ノートPC用には Ryzen AI が備わっており、背景ぼかしや顔の位置の判定といったWEB会議用の機能を、AI 側で低負荷で処理できるとのこと。

発売日がまだはっきりしないのですが、Meteor Lake との性能差によっては、ノートPCのCPUシェアに大きく影響するかもしれません。

なお、Ryzen Z1 Extreme は「GeForce GTX 1650 並みの3D性能がある!」と言われていましたが、どうやら FSR(GeForce の DLSS に相当する機能)を効かせた場合の話の模様。
FSR は対応ゲームが少ないので、これを性能に含めるのはちょっと…… という気もします。


※2023年6月2日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2023年6月)

2023年6月時点のパソコンの状況は、デスクトップパソコンは第13世代 Core(Raptor Lake)の時代。
ノートパソコンは第12世代 Core(Alder Lake)から第13世代 Core への過渡期で、両方の CPU が混在しています。

新製品のノートPCはほぼ第13世代 Core となっていますが、低価格モデルや量販店向けモデルには第12世代 Core を使ってコストを下げている製品も見られます。

先行していたデルを始め、大手メーカーのレノボ、富士通、dynabook、ASUS の新製品はほぼ第13世代 Core。一方で NEC の春モデルはむしろ第12世代 Core が中心。

マウスコンピューターやドスパラといった BTO メーカーのノートパソコンも第13世代 Core に移行し始めました。(パソコン工房は遅れ気味)
日本HPも5月より、徐々に第13世代 Core のノートを増やしています。
Surface はまだ第13世代のノートPCはありません。

CPUではありませんが、ビデオカードは GeForce RTX 4090、4080、4070Ti、4070 に続き、4060Ti が登場しています。
ただ、GeForce RTX 4060Ti の性能向上は大きくなく、4Kなどの高解像度にも向いていないため、人気がありません。
下2桁が 60 の製品はメインストリーム(主流)と言われていましたが、この状況だとユーザーの人気は分散しそうです。
なお、GeForce RTX 4060Ti は、今はメモリ8GBですが、後日16GB版も出る予定です。

ノートパソコン用のビデオカードは、すでに GeForce RTX 4090 から 4050 まで出そろっています。
5月から搭載ゲーミングノートが一斉に発売されており、性能は 4050 が 3060 と同等、4060 が 3070 と同等、4070 が 3080 と同等と、わかりやすい形になっている模様。
ただ、高解像度での描画速度に影響するメモリバスが 4050~4070 において 3050~3070 より減っているため、高解像度モニター搭載のノートPCでは注意が必要かもしれません。

今後の予定については、5月末に Intel が新発表を行いました。
ノートパソコン用の第14世代 Core になると見られている「Meteor Lake」は2023年の後半に発売予定。
Intel 4(7nm)で生産され、部品を積み重ねる3D技術により、22nmのタイルの上に Intel 4 の中心部と、TSMC が5nmで生産する内蔵GPU、同じくTSMC が6nmで生産するSoC(サウンドや通信などの諸機能を制御するチップ)を載せる新しい設計となるようです。

加えて、NPU と呼ばれる第3世代の AI 機能を搭載し、処理能力と節電能力がアップ、内蔵グラフィック能力も向上するとコメントされています。
これは、AMD Ryzen の Zen4 の AI 機能が一部のモデルにしか搭載されないため、「こっちは全モデルに搭載するぜ」とアピールしたい狙いもあると見られています。

また、WEB カメラの背景ぼかしや顔識別といった、オンライン会議用の補助機能を AI に任せられるようになるそうで、オンライン会議中の負荷が大幅に減るとのこと。
こうしたオンライン会議用の機能は主にノートPCに備わっているため、この点からもノート用のCPUであることが伺えます。

GPU(内蔵グラフィック機能)は、販売中の新型ビデオカード「Intel Arc」をベースにしたものになる模様。
これにより、いい感じに描画を省略して速度アップする XeSS(GeForce の DLSS に相当)や、新しい映像エンコーダ AV1 に対応するようです。
非公式ですが、デモ用の試験機では GeForce RTX 1650Ti クラスの速度が出ているとのことで、「もしかするとノートPC用の下位ビデオカードは駆逐されるのでは?」とも言われているようです。

ただ、現時点の Intel Arc は、ちょっと古いゲームに弱い、たまに短時間の能力低下を起こす、ソフト側の対応が進んでいない、といった問題点もあって、Arc ベースになるのは手放しで喜べないところもあります。
この辺は Meteor Lake が出るころには改善されているのを期待したいところです。

ノート用の Meteor Lake と並行して公開されると言われているデスクトップ用の「Raptor Lake Refresh」には DLVR という省電力機能が備わり、同負荷での発熱が減ることで、より高い性能を出すことが期待できるとのこと。

第15世代 Core になると言われている2024年に発売予定の「Arrow Lake」は、電気をより効率よく、低ノイズで流せる技術が導入された Intel 20A(5nm)で開発され、その次に登場予定の「Lunar Lake」は改良版である Intel 18A で作られると改めてコメントされました。
Intel 18A は Arm プロセッサ 並みの省電力を目指しているとのこと。

インテルは「4年で5つの開発計画を実行する!」「工場と技術を増やして有力ファウンドリー(半導体生産元)になる!」と野心的な発表をしていて、NVIDIA も(TSMCが忙しすぎなので)インテルに生産頼むかも、とコメントしています。
これには、台湾のTSMCが中国のリスクに直面している影響もあると言われています。

なお、先月「Meteor Lake のデスクトップ用が出るのではないか?」という噂がありましたが、「やっぱりデスクトップ用は出ない」に変わっています。いずれにせよ噂レベル。
「Meteor Lake の名前は Core i ではなく Core Ultra になる」という話も流れているのですが、これについては Intel のスタッフが「まだ決まっていない」とコメントしています。

AMD は、6月から発売される携帯PCゲーム機用CPU「Ryzen Z1」の設計 Phoenix を使用した、新しいノートパソコン用CPUのラインナップを発表しました。

  • Ryzen 7 7840U
    8コア16スレッド、3.3GHz~5.1GHz、GPU Radeon 780M、TDP28W、Ryzen AI
  • Ryzen 5 7640U
    6コア12スレッド、3.5GHz~4.9GHz、GPU Radeon 760M、TDP28W、Ryzen AI
  • Ryzen 5 7540U
    6コア12スレッド、3.2GHz~4.9GHz、GPU Radeon 740M、TDP28W
  • Ryzen 3 7440U
    4コア8スレッド、3GHz~4.7GHz、GPU Radeon 740M、TDP28W

すべて Zen4製造プロセスは 4nm(TSMC)。
AMD 曰く、(省電力CPUで最高の)Apple M2 より最大175%高い処理性能、 Core i7-1360P より最大228%高い動画エンコード性能を発揮。
グラフィック性能は(Ryzen 7 7840U で Core i7-1360P より)Cyberpunk 2077 で240%、World of Tanks enCore で191%、League of Legends 162% 高いと発表しています。

Ryzen 7 7840U の内蔵グラフィック性能は Meteor Lake と同じく、GeForce RTX 1650Ti に匹敵するという話があり、本当ならかなり強力です。
ただ、Radeon は伝統的に、強いゲームでは強いけど、日本でメジャーなゲームでは GeForce に劣ることが多く、得手不得手がある傾向にあります。
実際のところは発売されてみないとわかりません。

なお、Ryzen Z1 Extreme(おそらく Ryzen 7 7840U と同等)を搭載する携帯PCゲーム機(ASUS ROG Ally)のレビューを後日掲載予定です。 こちら に掲載しております。

Zen5 の開発も順調に進んでいるようで、2024年後半の発売ですが、春や夏に前倒しされる可能性もあるようです。

AMD は新しいビデオカード「Radeon RX 7600」も発売しましたが……
性能は GeForce RTX 4060Ti より低く、高解像度にも向きません(バス幅が低い)。
価格は 4060Ti より安いですが、4060Ti が不人気だからこちらに…… という話にはならなさそうです。


※2023年5月2日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2023年5月)

2023年5月時点のパソコンの販売状況は、先月とあまり変わりません。
デスクトップパソコンの新製品はほとんど第13世代 Core(Raptor Lake)となりました。

ノートパソコンも第12世代 Core(Alder Lake)から第13世代 Core への過渡期に入っており、先行していたデルを始め、レノボ、NEC、富士通、Dynabook などが13世代 Core 搭載ノートを発売中。
ASUS は4月末に有機ELディスプレイと第13世代 Core を搭載するノートパソコンを大量発表し、注目されています。(近日レビュー予定)

マウスコンピューター、ドスパラ、パソコン工房も一部の高額モデルで第13世代 Core ノートPCの販売を開始しました。

同時に、第12世代 Core のパソコンのセールが各メーカーで続いています。
また、第13世代の普及に伴って価格が下がったためか、第12世代 Core の安価な新製品がここに来て見られます。

CPUではありませんが、ビデオカードは GeForce RTX 4090、4080、4070Ti に続き、4070 が登場。
メインストリーム(主流製品)と言える 4060 は夏には登場しそうで、そうなると一気に普及するでしょう。

今後の予定ですが、第14世代 Core になると見られ、今年後半には登場すると言われている「Meteor Lake」の開発は順調な模様。
また、このCPUには4次(L4)キャッシュが搭載されると言われています。

キャッシュ(CPU内のデータ置き場)には1次、1次が一杯になったら使う2次、各コアで共用する3次がありますが、4次キャッシュは起動時間の短縮やセキュリティのために使われるとのことで、Adamantine cache(アダマンタイン キャッシュ?)と呼ばれているようです。

また、Meteor Lake はノートパソコン用しか登場しないと言われていましたが、ここに来てデスクトップ用のテストが行われているとの噂が広まっており、Core i5 までのデスクトップ用も出るのではないか、とも言われています。

AMDは、次期CPUについての話が大量に出てきています。
まず、Zen4 と、新型のCPU内蔵グラフィック機能 RDNA3 を搭載する携帯ゲーム機向けのCPU「Ryzen Z1」が発表されており、それを搭載する携帯ゲームPCが6月から8月にかけて複数登場します。

そして、その設計「Phoenix APU」を利用したパソコン用のCPUを、Ryzen 7000 の追加ラインナップとして加える予定のようです。
また、Zen4 の Threadripper(スレッドリッパー。コア数が多い特殊型)を年内に発売するとのこと。

一方、下位のマザーボードのチップセット(A620)や、Zen3のCPUの新型も発表されており、前者は安価なデスクトップのAMD機が普及しないことへのテコ入れ、後者はノート用の安価なRyzenが好調なのでその拡大の狙いがあると思われます。
また、普及が遅れている Zen4 搭載のノートパソコンは5月から順次登場予定。

さらに、噂レベルの情報(Twitterでのリーク情報)ですが、2024年に Zen5 と、RDNA3.5 を搭載する「Ryzen 8000」が登場すると言われています。早ければ春とのこと。

Zen5 は初代 Ryzen に匹敵する設計の刷新が行われるようで、プロセスルールは 3nm としたいようですが、3nm の歩留まり(良品率)が悪いなら 4nm になり、両方に対応できるよう進めていると言われています。

ただ、設計の大幅刷新は予定通りに進まなかったり、想定された性能が出なかったりすることもあるので(特にAMDは期待ハズレを連発した黒歴史が…)、まだどうなるかはわかりません。


※2023年4月2日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2023年4月)

2023年4月時点の状況は、デスクトップパソコンは第13世代 Core(Raptor Lake)の時代言えます。
まだ第12世代 Core(Alder Lake)の製品も多く売られていますが、新製品はほぼ第13世代 Core に切り替わっています。

ノートパソコンは第13世代 Core の製品が次々に登場し始めた段階。
まだ第12世代 Core の製品の方が中心ですが、過渡期に入りつつあります。

ノートパソコンで第13世代 Core を扱っているのはデルやレノボなどの世界規模のメーカーのみでしたが、日本でも Dynabook や富士通が第13世代 Core のノートPCを出してきました。

ノートパソコンの新型CPUでは Ryzen 7000 シリーズの方が普及が早く、デル、レノボ、NEC、富士通、ASUS などが搭載機を出しています。
ただし、使われているのは新設計の Zen4 ではなく、Zen3 など旧来のコアを搭載するもの。
今のところ、Zen4 のノートパソコンは海外も含め、ほとんど存在しません。

マウスやドスパラなどのメーカーは、デスクトップPCは第13世代 Core 中心になっていますが、ノートPCはまだこれから。
日本HPは、新世代のCPUの導入は遅いです。

そして過渡期に入りつつあるため、第12世代 Core のパソコンのセールが各メーカーで始まっています。
こちらはこちらでお買い得です。

なお、CPUではありませんが、ビデオカードも GeForce 4000 シリーズの発売が進んでいます。
現在 GeForce RTX 4090、4080、4070Ti が発売済み。(4070Ti はデスクトップ用のみ)

まだ高価な上位モデルしかありませんが、中位から主流のモデルの発売に伴い、ゲーミングPCやクリエイターPCはこちらが中心になっていくと思われます。
ビデオカードの GeForce 4000 シリーズは性能はもちろん省電力性能に優れ、高負荷でも動作音が小さめです。

今後の開発予定については目立った情報はありませんが、3月末に Intel 社がデータセンター向けの発表会を行いました。
個人向けのパソコンに関わる話はほとんどなかったのですが、第14世代 Core になると見られている Meteor Lake は2023年後半に投入され、Intel 4 という設計で作られると改めてコメントされました。

現行のCPUは Intel 7(10nm)で作られていますが、Intel 4 はプロセスルールが 7nm で、より細かくなります。
Intel のCPUとしては、2018年に10nmの製品が登場して以来、約5年ぶりの微細化ということになります。

ただし、以前からお伝えしている通り、Meteor Lake はノートパソコン用となる可能性が高く、新設計であるため性能は未知数です。
デスクトップの次のCPUは、遅れが噂されている Arrow Lake ではなく、第13世代 Core である Raptor Lake を改良した Raptor Lake Refresh になるという見方が濃厚です。


※2023年3月1日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2023年3月)

2023年3月時点の状況は、デスクトップパソコンは第12世代 Core(Alder lake)から第13世代 Core(Raptor Lake)への過渡期。
ノートパソコンは第12世代 Core の時代で、第13世代への準備を始めた段階と言えます。

2023年の1月、デスクトップパソコン向け第13世代 Core の標準型CPUが登場。
マウス、ドスパラ、パソコン工房などの新パーツの導入が早いメーカーではすでに多くの搭載機が販売されており、急速に普及しています。

同時に、多くのメーカーが第12世代 Core 搭載機のセールを始めていて、こちらはこちらでお買い得な状況となっています。

ノートパソコン向けの第13世代 Core は春に登場、普及は夏頃になると見られていたのですが、1月末にデルが電撃的に搭載モデルを発売。
他のメーカーはまだ準備中ですが、登場した以上、想定より早く普及が進むと見られています。

第14世代 Core になると思われる Meteor Lake は2023年の夏から製造開始で、当面はノートパソコン向けのみと思われます。
高効率コア(Eコア)の増加、必要な機能の同梱(SoC化)、内蔵グラフィック機能の強化など、多くのノートPC向けの機能が盛り込まれる新設計のCPUで、巷では遅れると噂されていますが、インテルはそれを否定しています。

ただ、さらにそのあとに登場する第15世代 Core になる予定の Arrow Lake は、ここに来て遅れる見方が濃厚になっています。
このCPUの一部分(GPU部分)を製造する台湾のTSMC社が「忙しくて2024年末まで無理!」とコメントしたからで、となると、2023年は Meteor Lake、2024年は Arrow Lake、2025年は Lunar Lake という予定は成り立たなくなります。

Arrow Lake の製造と販売が2025年以降になり、そこまでは Meteor Lake と、Raptor Lake(第13世代 Core)の改良型である Raptor Lake Refresh でなんとかするという予測が多いですが、Arrow Lake の設計が変わる可能性もあるので、まだどうなるかわかりません。

AMD 社は、最新型である Ryzen 7000 シリーズのノートパソコン向けCPUを1月に発売しましたが、その搭載機がどんどん増えています。
レノボ、NEC、富士通(レノボ系列)と ASUS が新製品を発売、ノート向けの第13世代 Core に先駆けて普及が進んでいます。

使われているのはもっぱら Ryzen 7730U などの Zen3 の(昨年登場した最新設計である Zen4 ではない)省電力型CPUなのですが、安価機のニーズにマッチしているようで、しばらくは Ryzen 搭載ノートが増えるかもしれません。

また、デスクトップ用のゲーム向けCPU「X3Dシリーズ」の新型を2月に発売しました。
まだ Ryzen 9(高額型)しかありませんが、キャッシュ(CPU内のデータ置き場)を縦に積み重ねて大容量化している製品で、新技術として注目されています。

ただ(少なくとも前モデルの)Ryzen X3D はゲーム以外ではむしろ通常型より処理性能が落ちていたので、特化型であり、一般向けとは言えません。


※2023年2月4日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。

ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2023年2月)

2023年2月時点の状況は、デスクトップパソコンは第12世代 Core(Alder Lake)から第13世代 Core(Raptor Lake)への移行期。
ノートパソコンは第12世代 Core の時代と言えます。

2023年1月に第13世代 Core(Raptor Lake)の標準型が登場し、愛好家向けの上位機種以外でも第13世代 Core を使えるようになりました。
ただ、まだ発売されたばかりで品薄状態、市場価格も高めです。
ドスパラなど新パーツの導入が早いメーカーですでに搭載機が販売されていますが、各メーカーが搭載パソコンを用意できるようになるまで、まだ少しかかるでしょう。

これに合わせ、第12世代 Core のデスクトップパソコンのセールが多くなっています。

専門的な表記になりますが、代表的な第13世代 Core のCPU仕様は以下の通りです。
(各項目の意味は CPUの用語説明 で解説しています)

製品名 価格 コア数
スレッド
クロック数
(PコアとEコア)
共用
キャッシュ
TDP 対応メモリ 内蔵GPU
Core i9-13900 約10万円 Pコアx8
Eコアx16
32スレッド
2GHz~5.2GH
1.5GHz~4.2GHz
36MB 65W DDR4-3200
DDR5-5600
UHD770
1.65GHz
32Unit
Core i7-13700 約7万円 Pコアx8
Eコアx8
24スレッド
2.1GHz~5.2GH
1.5GHz~4.1GHz
30MB 65W DDR4-3200
DDR5-5600
UHD770
1.6GHz
32Unit
Core i5-13500 約4万5千円 Pコアx6
Eコアx8
20スレッド
2.5GHz~4.8GH
1.8GHz~3.5GHz
24MB 65W DDR4-3200
DDR5-4800
UHD770
1.55GHz
32Unit
Core i3-13100 約2万5千円 Pコアx4
8スレッド
3.4GHz~4.5GH 12MB 60W DDR4-3200
DDR5-4800
UHD730
1.5GHz
24Unit

それぞれに内蔵グラフィック機能のない「F」、省電力型の「T」の付いたものも存在します。

ノートパソコン用の第13世代 Core も、デルが搭載機が登場させました。
事前告知のない急な公開で驚かれています。

搭載されているのは Core i7-1360PCore i5-1340P
国内メーカーが搭載するノートPCを販売するのはまだ数ヶ月かかると思われますが、製品が出てきた以上、予想より早くノートパソコンも第13世代 Core への移行が進むかもしれません。

これらのCPUの仕様は以下の通りです。

製品名 価格 コア数
スレッド
クロック数
(PコアとEコア)
共用
キャッシュ
TDP 対応メモリ 内蔵GPU
Core i7-1360P 約7万円 Pコアx4
Eコアx8
16スレッド
Pコア最大5GH
Eコア最大3.7GHz
18MB 28W DDR4-3200
DDR5-5200
LPDDR4x-4267
LPDDR5x-6400
Intel Xe
1.5GHz
96Unit
Core i5-1340P 約5万円 Pコア最大4.6GH
Eコア最大3.4GHz
12MB Intel Xe
1.45GHz
80Unit

第14世代 Core になると思われる Meteor Lake、第16世代以降になると思われる Lunar Lake についても続報がありました。

Intel 社が決算発表で、Meteor Lake は2023年の第2四半期(4~6月)に製造開始、2023年の後半に発売、Lunar Lake は2024年に発売すると発表しています。
なお、2022年度の決算自体は純利益が前年の65%減で、かなり厳しかったようです。

Meteor Lake は Intel 4 と呼ばれる新しい設計(製造プロセス)で作られ、CPU内蔵グラフィック機能の強化、SoC化(パソコンに必要な機能の内蔵)によるPC生産コストの削減など、ノートパソコンに向いた特徴を多く持つと言われています。

先月「デスクトップ用は登場しない。少なくとも今年は出ない。その予定はキャンセルされた」という噂が出ましたが、正確なところはまだ不明。
「Meteor Lake は Pコア(高性能コア)が最大6コアに減少する。代わりに Eコア(省電力な高効率コア)が最大16コアまで増加する」という話も出ています。

Meteor Lake は新技術を多用した新しいCPUで、順調に進むのか懸念がありますが、Intel は「スケジュール通りに進行している」というコメントを繰り返しています。

Lunar Lake の前に Arrow Lake と呼ばれる CPU が発売される予定で、これが第15世代 Core になると見られています。
ただ情報が少なく、まだ詳細はわかりません。
Intel 20A と呼ばれる新設計で作られると言われていますが、第13世代 Core が第12世代 Core の強化版だったように、Meteor Lake の強化版になるかもしれません。

ともあれ、Lunar Lake が2024年に出るなら、Arrow Lake も2023~2024年に出ることになりそうです。
Lunar Lake はまた新しい設計になるようですが、ほとんど詳細は公開されていません。

AMD 社も、新設計「Zen4」で作られた Ryzen 7000 シリーズの標準型を販売開始しました。
デスクトップ用の Ryzen 9、Ryzen 7、Ryzen 5 が公開されており、仕様は以下の通りです。

製品名 価格 コア数
スレッド
クロック数
(PコアとEコア)
共用
キャッシュ
TDP 対応メモリ 内蔵GPU
Ryzen 9 7900 約8万円 12コア
24スレッド
3.7GHz~5.4GHz 64MB 65W DDR5-5200 2コア
2.2GHz
Ryzen 7 7700 約6万円 8コア
16スレッド
3.8GHz~5.3GHz 32MB 65W DDR5-5200 2コア
2.2GHz
Ryzen 5 7600 約4万円 6コア
12スレッド
3.8GHz~5.1GHz 32MB 65W DDR5-5200 2コア
2.2GHz

まだ登場したばかりなので、これらを搭載する製品はほとんど出回っていませんが、Ryzen のデスクトップパソコンは徐々にこちらに入れ替わっていくと思われます。
なお、ゲーム向けに作られている X3D(Ryzen 7 5800X3D)の Ryzen 7000 版が2月に登場するという話が出ています。

そして、ノートパソコン用の新型 Ryzen を搭載する製品が、早くも登場しています。
最上位型以外は3月以降と言われていたのですが、1月末にはもう新製品が販売され始めました。
ASUS、レノボ、富士通が、いち早く搭載製品を用意しています。

ただし上記の製品のうち、IdeaPad に使われている省電力型(Ryzen 5 7520U、Ryzen 3 7320U)は Zen2、TUF Gaming と LIFEBOOK に使われている標準型(Ryzen 7 7735HS、Ryzen 7 7730U)は Zen3 であり、新型ですが新設計(Zen4)ではありません。

最新型 Ryzen のノートPC用の型番は以下のルールで付けられています。

  • 4桁目:7なら2023年型(最新)
  • 3桁目:9ならRyzen 9、7ならRyzen 7、5ならRyzen 5、3ならRyzen 3
  • 2桁目:4ならZen4、3ならZen3、2ならZen2
  • 1桁目:0なら普通。5なら上位のタイプ
  • 英文字:HXは能力最優先で55W以上、HSは能力優先で35W以上、Uは省電力優先で15~28W、eは超省電力で9W、Cはクロームブック用

ノート用 Ryzen 7000 シリーズで Zen4 なのは下2桁が 45 か 40 の高性能型のみ。
下2桁が 40 のタイプは Ryzen AI と呼ばれる AI 最適化機能を搭載する新タイプになるようです。(実力は未知数)

Ryzen 7000 シリーズも搭載製品が登場し、しかも国内メーカーまで搭載機を出している以上、今後の普及は早いと思われます。
なお、AMD は2022年度の決算が絶好調で、純利益が前年比60%増だったようです。


※2023年1月1日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。
ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2023年1月)

2023年1月時点の状況は、第12世代 Core(Alder Lake)の時代と言えます。

現在の新製品はほぼ第12世代 Core となっており、各メーカーや販売店では第11世代 Core のパソコンのセールが行われています。

第13世代 Core(Raptor Lake)は、まだデスクトップ用の愛好家向けの製品(K付きCPU)しか発売されていません。

2023年1月4日、第13世代 Core のデスクトップ用の一般向けモデルが販売開始されました。
Core i7、Core i5、Core i3 と、Core i9 にそれぞれ無印(Kなし)の標準型CPUと、内蔵グラフィック機能のない「F」、省電力型の「T」の付いた製品が登場しています。
(例えば Core i7 なら、Core i7-13700 と Core i7-13700F と Core i7-13700T が追加されています)

専門的になりますが、代表的な製品のスペックは以下の通りです。
(各項目の意味はCPUの用語解説で説明しています)

製品名 価格 コア数
スレッド
クロック数
(PコアとEコア)
共用
キャッシュ
TDP 対応メモリ 内蔵GPU
Core i9-13900 約10万円 Pコアx8
Eコアx16
32スレッド
2GHz~5.2GH
1.5GHz~4.2GHz
36MB 65W DDR4-3200
DDR5-5600
UHD770
Core i7-13700 約7万円 Pコアx8
Eコアx8
24スレッド
2.1GHz~5.2GH
1.5GHz~4.1GHz
30MB 65W DDR4-3200
DDR5-5600
UHD770
Core i5-13500 約4万5千円 Pコアx6
Eコアx8
20スレッド
2.5GHz~4.8GH
1.8GHz~3.5GHz
24MB 65W DDR4-3200
DDR5-4800
UHD770
Core i3-13100 約2万5千円 Pコアx4
8スレッド
3.4GHz~4.5GH 12MB 60W DDR4-3200
DDR5-4800
UHD730

まだ日本では一部のショップのみで扱われている段階で、しばらくは品薄が続くと思われます。
ただ、これから急速に普及していくでしょうから、デスクトップパソコンは第13世代 Core への移行が進むことになるでしょう。
なお、デスクトップの第13世代 Core はすべて性能の調整が可能(倍率ロックフリー)とのこと。

ノートパソコン用の第13世代 Core はまだ登場していません。
ただ、2023年1月に製品ラインナップの発表が行われ、準備が進んでいるようです。
具体的な発売日はまだ発表されていません。

2023年に発売予定の第14世代 Core になると思われる Meteor Lake は、CPU内蔵グラフィック機能の強化、SoC化(パソコンに必要な機能の内蔵)によるPC生産コストの削減など、ノートパソコンに向いた特徴を多く持ちます。

ただ、そのためか「デスクトップ用は登場しない。そのスケジュールはキャンセルされた」という噂が出始めています。
少なくとも2023年中には出ない、という話が有力で、その埋め合わせのため2023年後期に Raptor Lake(第13世代)の改良型である Raptor Lake Refresh が登場するのではないか、と言われています。

先月「Meteor Lake の Pコア(高性能コア)の数は第12世代 Core の最大8コアより減少し、最大6コアになる。代わりに Eコア(省電力な高効率コア)が最大16コアまで増加する」という話が出たのですが、ノート用ならそれも納得です。
しかし Meteor Lake は新技術を多用した全く新しい CPU であるため、開発が順調に進むのかも含め、まだ未知数なところがあります。

2022年9月に新設計 Zen4 の CPU(Ryzen 7000 シリーズ)を発売した AMD は、第13世代 Core の登場もあって再び Intel に苦戦していますが、まだテコ入れ策はありません。
Ryzen 7000 シリーズもまだ上位のマニア向け製品が出ているのみで、一般向けは登場していません。

Ryzen 7000 シリーズも、デスクトップ用の一般向けモデルが発表されました。
日本での発売は1月13日になる予定で、Ryzen 7、Ryzen 5、Ryzen 3 の標準版が登場するようです。

また、ゲーム向けに作られている X3D(Ryzen 7 5800X3D)の Ryzen 7000 版が2月に登場するという話が出ています。

ノートパソコン用の Ryzen 7000 も発表され、最上位型(7045)、高性能型(7040)、上位標準型(7035)、標準型(7030)、省電力型(7020)の5タイプになる模様。

ただ、ノートパソコン用で最新設計 Zen4 なのは最上位型と高性能型だけで、上位標準型と標準型は Zen3 の後期設計(Zen3+)、省電力型は Zen2 となっています。
このうち高性能型は Ryzen AI と呼ばれる AI 最適化機能を搭載した新タイプになるようです。
詳しい発売日はまだ発表されていませんが、最上位型は2月、それ以外は3月になる予定です。


※2022年12月1日版

Intel(インテル)と AMD が発表している、今後の CPU の発売予定です。
つまり、パソコンの「世代」が変わる予定表でもあります。
ただし、あくまで予定であって、実際にこの通りに進むとは限りません。

CPUロードマップ(2022年12月)

2022年12月時点の状況は、第12世代 Core(Alder Lake)の時代と言えます。

2022年10月に第13世代 Core(Raptor Lake)が発売され、マウスコンピューターやドスパラなど、新パーツの導入が早いメーカーでは対応のパソコンが販売されています。
ただ、まだデスクトップパソコン用のみで、しかも上級者向けの製品(K付きモデル)しか登場していないため、高額モデルに限られます。
一般向けやノートパソコン用が登場するのは、しばらく先になりそうです。

性能は、マルチコア能力が大幅に強化、シングルコアも順当に増加と言ったところ。

第11世代 Core(Tiger Lake)は「旧モデル」と位置付けられつつあり、各メーカで第11世代 Core のパソコンの売り切りセールなどが行われています。

来年発売予定の第14世代 Core になると思われる Meteor Lake は、CPU内蔵グラフィック機能の強化、SoC化(パソコンに必要な機能の内蔵)によるPC生産コストの削減など、ノートパソコンに向いた特徴を多く持ち、投入できる電力が増えてパワーも出せると言われています。

ただ、Pコア(高性能コア)の数が第12世代 Core は最大8コアだったのに対し、最大6コアに減少するようです。
代わりに Eコア(省電力な高効率コア)が最大16コアまで増加し、Eコア自体も改良され、大量のEコアによる分散作業を中心としたCPUになりそうです。

他に、Intel 4 と呼ばれる新しい設計や、積層技術(コアを縦に積み重ねていく技術)などが導入され、まったく新しいCPUになるようです。
しかし新設計のCPUは思うような性能を発揮できなかったり、開発が難航してしまうケースも多いので、どうなるか解らないところもあります。

なお、インテル社はCPU価格の値上げを発表していましたが、まだ目立った変化はありません。
半導体不足が一時期よりマシになり、一部のCPUが余ってきたので、値上げされないという意見もあります。

AMD社も新しい設計「Zen4」の製品(Ryzen 7000 シリーズ)を9月に発売しました。
ただ、現時点では第12世代 Core とほぼ互角の性能で、第13世代 Core には届かず、その割に価格は第13世代 Core と変わらないため、微妙な状態です。
市場価格が性能相応になってくれば、もっと注目されるかもしれません。
Core より消費電力が低いのが長所ですが、発熱は高いです。

メモリは、Ryzen 7000 は新型の DDR5 メモリしか使えませんが、第13世代 Core は(少なくとも今発売されている製品は)普及している DDR4 メモリも使えます。
Ryzen 7000 もまだデスクトップ用のみで、ノートパソコン用の登場時期はわかりません。

以上、パソコンをいつ買うかの参考にして頂ければと思います。
ただ、パソコンは第11世代のCPUを待っていたら第12世代の話が出てきて、第12世代を待っていたら第13世代が発表されるというように、待っていたらキリがありませんが……


最新のCPUロードマップは こちら をご覧ください。

CPU の基本説明は こちら、用語については こちら で解説しています。
メモリなど、他のパーツについては カスタマイズについて のページをご覧ください。

2022年11月以前の記事は、保存していなかったため残っておりません……