このページの説明は、パソコンについてより詳しく知りたい方を対象としています。
パソコンの初心者の方には、やや難しくなりますのでご了承下さい。
CPU とメモリ、記録装置(HDD や SSD)、ビデオカード については、他のページで個別に説明をしていますが、パソコンのパーツは他にもあります。
このページではそうした他のパーツを、できるだけ解りやすく説明しています。
モニターや DVD ドライブなど、主にパソコンをカスタマイズ(BTO)で買うときに選択できるパーツを扱っています。

CD / DVD / Blu-ray(光ディスク)ドライブ
まずは「
CD や DVD、ブルーレイディスクなどを入れる部分です。
普通は CD / DVD 対応ドライブが付属されますが、もしブルーレイディスクを使いたい人は、ブルーレイ対応ドライブに変更して下さい。
読み込み専用のものと、空のディスクに書き込みを行えるものがありますが、最近はデータは USB メモリに、音楽はスマートフォンで聴く場合が多いので、書き込み機能は無理に必要なくなっています。
カーステレオ用のオリジナル音楽 CD を作りたい人や、ビデオカメラで撮影した映像をディスクに保存したい人などは、書き込み対応のものを選ぶと良いでしょう。
薄型や小型のノートパソコンだと、光学ドライブが「ない」場合も多いです。
この場合、CD や DVD を使う時は、外付けの光学ドライブを使うことになります。
しかしそんなに高いものではないので(数千円ほど)、多用しない人はそちらで良いでしょう。
ちなみに、デスクトップパソコンで光学ドライブを装着する場所は「5インチベイ」と呼ばれます。
お店によっては、ここに小物入れや USB 端子などを追加できることもあります。

モニター(ディスプレイ)
次に「
ノートパソコンやモニター一体型パソコンだと画面が付いていますが、デスクトップパソコンだと別途用意する必要があります。
画面のサイズは目安として、以下のようになっています。
(製品によって若干の違いがあります。以下はおよそのサイズです)
11 型ワイド : 横 24 cm、縦 14 cm
13 型ワイド : 横 29 cm、縦 16 cm
15 型ワイド : 横 33 cm、縦 19 cm
17 型ワイド : 横 38 cm、縦 21 cm
17 型スクエア : 横 34 cm、縦 27 cm
19 型スクエア : 横 38 cm、縦 30 cm
19.5 型ワイド : 横 43 cm、縦 24 cm
21.5 型ワイド : 横 48 cm、縦 27 cm
23.0 型ワイド : 横 48 cm、縦 27 cm
24.0 型ワイド : 横 53 cm、縦 30 cm
25.0 型ワイド : 横 57 cm、縦 32 cm
27.0 型ワイド : 横 60 cm、縦 34 cm
「15 型」と「15 インチ」は同じ意味です。
実際の製品は、上記の画面サイズの上下左右に幅 2cm ほどの「枠」が付くので、全体のサイズはこれより一回り大きくなります。
デスクトップ用のモニターの場合、さらに足が付きますね。
今はワイド液晶(横長画面)が一般的ですが、机が狭いオフィスなどではスクエア(四角)も使われます。
「○○型」や「○○インチ」というのは画面の対角線の長さで、画面が横長か四角かで、同じ「19型」でも縦横の幅は異なりますのでご注意下さい。
「IPS」というのは液晶の種類で、横から見ても色の変化が少ない高級液晶とされています。
しかし画面が変化する速さ(応答速度)が低いので、ゲームやスポーツなどの動きの激しい映像に弱いとされていますし、素人が見てもほとんど違いは解りませんから、一般の人が気にする必要はないでしょう。
ちなみに、他に「TN」と「VA」があって、TN 液晶は安く、VA 液晶は明るさがハッキリしていますが(コントラスト比が高い)、どちらも横から見ると色があせるという特徴があります。
(ただし技術の進歩により、昔ほど大きく変わる訳ではありません。 綺麗に見える範囲の角度を視野角と言います)
「グレア」と「ノングレア」は画面のテカり、光の反射具合です。
グレアには光沢があり、色を鮮やかに表現できますが、蛍光灯や太陽光などが反射して見辛くなる場合があります。
ノングレアには光沢がなく、色がくすんでしまいますが、光が反射しにくく、目もあまり疲れません。
一般にグレアは趣味で、ノングレアは仕事で使われる場合が多いですが、この辺は好みですね。
製品によっては、スピーカーが付いている場合もあります。
もしスピーカーが付いていない場合、デスクトップパソコンならそれも別に必要になりますが、そんなに高いものではありません。(1000 円程度で買えます)
もちろん高音質なスピーカーだと相応のお値段になりますが…

電源ユニット(電源ボックス)
「
正確には、コンセントからの電気をパソコンで使用するものに変換します。
BTO(カスタマイズ)対応のデスクトップパソコンの場合、これも選択できる場合が多いです。
350W や 500W などの出力がありますが、基本的に変更する必要はありません。
そのパソコンを動かすのに必要な電源が、最初から選ばれています。
ただ、80 PLUS SILVER や 80 PLUS GOLD などの表示が付いたものは、「省エネ性能」が優れています。
80 PLUS には
STANDARD、BRONZE、SILVER、GOLD、PLATINUM、TITANIUM があり、後のものほど上位です。
もちろんお値段も高くなりますが。
そんなに大きく違う訳ではありませんが、上位のものほど品質が保証されていて、発熱なども下がります。
信頼性の高いものが欲しい方は、変更しても良いかもしれません。
また、将来パーツの増設を考えている方は、出力は多めにしておいた方が良いでしょう。

Windows と Office(OS と付属ソフトウェア)
「
通常、最新のものが選ばれています。
Windows には「Home」と「Pro」がありますが、Home が一般的です。
Pro は、その意味を理解し、機能を活用できる人でないと意味がありません。
また「32ビット」と「64ビット」の Windows がありますが、今は 64 ビットにして下さい。
32 ビットでないと古い周辺機器が使えないことがありますが、今はデメリットの方が多いです。
(メモリを多く使えない、処理速度が少し遅くなるなど)
10 年以上前のプリンターやコピー機に接続するといった場合は注意が必要ですが、今時 32 ビットは勧められません。
「
逆にビジネスでは使わない、エクセルとか知らない、というのであれば、まったく必要ありません。
ビジネス用のパソコンには Office が標準で付いているのが普通ですが、オプションになっている場合は注意しましょう。
「キングソフト オフィス」という、Office と同等の機能を持つ格安ソフトがあり、たまにしか使わないのならこちらで代用する手もありますが、完全に同じではないのでご注意を。

内部パーツ、その他
「
高性能品や静音型のものだとパソコンの騒音(中が熱くなった時のブォーという音)を軽減できます。
音や冷却が気になる方は、良いものを選んでも良いかもしれません。
「水冷クーラー」もありますが、大がかりな装置で、かなり高くなります。
また、CPU はよく冷えますが、装置自体の冷却のために扇風機を回すため、やはり音はします。
「CPU グリス」も選べる場合がありますが、初心者は気にしなくて構いません。
CPU を装着するときに塗るもので、高級品だと CPU の発熱を抑えられると言われていますが、実感できるほどの違いはないでしょう。
カスタマイズでは「ケースファン」を選べる場合もあります。
これはケースに付いている扇風機で、前面ファン(吸気ファン)と背面ファン(排気ファン)があります。
これも静音型にすれば、騒音を若干抑えられます。
「カードリーダー」は、デジカメや Android スマホで使われている「SD カード」を差し込むもの。
これは無理になくても、外付けのカードリーダーを 1000 円ぐらいで買えるので、そちらで代用して構いません。
もちろん SD カードを使わない人だと必要ありません。
もう1つ考えておきたいのは「
パソコンをウィルスから守るもので、「マカフィー」「ノートン」「ウイルスバスター」「カスペルスキー」など色々な種類があります。
どれが良いかは一概には言えませんが、一般的なメーカーでパソコンを買うと、最初から試用版(2ヶ月無料版など)が同梱されています。
ユーザー側でアンインストール(消去)し、好みのものに入れ替えることもできますが、通常はそのまま本契約すれば良いでしょう。
アンチウィルスソフトは、どれか利用しておくのを強くオススメします。
また、Windows のアップデートの通知が来たら後回しにせず、できるだけ早く実行しておきましょう。
ちなみに、マカフィーとノートン(シマンテック社)はアメリカ、ウイルスバスター(トレンドマイクロ社)は日本、カスペルスキーはロシアを本社とするソフトウェア会社です。
他の主要パーツや、インターネットの接続については「もっと詳しく知りたい方へ」の各ページをご覧下さい。