このページの説明は、パソコンについてより詳しく知りたい方を対象としています。
パソコンの初心者の方には、やや難しくなりますのでご了承下さい。


パソコンの性能を見るときに、一番重要視されるのが「CPU」です。

パソコンの「頭脳」であり、様々な計算や作業は、ここがほとんど行っています。
よって CPU の性能が高いほど、パソコンは速く動きます。
よく使われている一般的な CPU は以下のものです。

Core i7:高性能。値段も高めです。
Core i5:中間性能。値段と性能のバランスが良いタイプ。
Core i3:価格が安めのタイプ。これもバランスは良いです。
Pentium:安いタイプ。安価なパソコンに使われます。
Celeron:もっと安いタイプ。これも安価なパソコン用。

Intel CPU ランク図

近年 Core i7 より上位の「Core i9」も見かけるようになりましたが、非常に高価です。
一般の人は手を出さない方が良いでしょう。

同じタイプの製品でも、新しいものの方が性能は良くなります。
これは「第九世代 Core プロセッサ」というように「世代」で表され、以下のようなものがあります。
(プロセッサとは CPU のことです)

第1世代 Core プロセッサ:2008年に登場。最初期のタイプ。通称 Nehalem。
第2世代 Core プロセッサ:2011年に登場。通称 Sandy Bridge。
第3世代 Core プロセッサ:2012年に登場。通称 Ivy Bridge。
第4世代 Core プロセッサ:2013年に登場。通称 Haswell。
第5世代 Core プロセッサ:2015年に登場、あまり使われてない。通称 Broadwell。
第6世代 Core プロセッサ:2015年に登場。通称 Skylake。
第7世代 Core プロセッサ:2017年春に登場。通称 Kaby Lake。
第8世代 Core プロセッサ:2017年秋に登場。通称 Coffee Lake。
第9世代 Core プロセッサ:2018年秋に登場。通称 Coffee Lake Refresh。
第10世代 Core プロセッサ その1:2019年秋に登場。ノート向け。通称 Ice Lake。
第10世代 Core プロセッサ その2:2020年春に登場。一般用。通称 Comet Lake。
第11世代 Core プロセッサ その1:2020年夏に登場。ノート向け。通称 Tiger Lake。
第11世代 Core プロセッサ その2:2021年夏に登場。一般用。通称 Rocket Lake。

よって Core i7 が使われていても、それが古い世代のものなら「型落ち品」と言え、新型の Core i5 や Core i3 ぐらいの性能しか発揮しないこともあります。


なお、最近(第10世代と第11世代の Core プロセッサ)は、ふたつのタイプに分かれています。

Ice Lake や Tiger Lake と呼ばれるものは消費電力が低くてバッテリーが長持ちし、発熱も低くて、グラフィック(映像表示)機能も内蔵しています。
Comet Lake や Rocket Lake と呼ばれるものは一般型で、基本性能はこちらの方が高いです。

Comet Lake や Rocket Lake はグラフィック機能を持たないので、ビデオカード(グラフィックボード)と呼ばれる、グラフィック専用のパーツがパソコンに必要になります。
ただ、高性能なビデオカードを搭載するパソコンは、内蔵グラフィック機能は必要なく、発熱や消費電力の軽減も、デスクトップ(大型)のパソコンだとそれほど要求されません。

よって Ice Lake や Tiger Lake はノートパソコン用、Comet Lake や Rocket Lake はデスクトップパソコン用と言えるのですが、冷却の難しい小型のデスクトップパソコンに Tiger Lake が使われていたり、性能重視のノートパソコンに Rocket Lake が使われることもあります。


そして CPU の世代によって「メモリ」や「マザーボード」などの、他のパーツも決まります。

よって最新のパソコンでも、前の世代の CPU が使われている場合、全体が「前世代の構成」ということになりますね。

cpu

CPU はこの様な板状のパーツです

Intel の CPU

同じ CPU でも世代が違えば性能は別物

CPU には「型番」があって、同世代でも性能と価格に差があります。
例えば、Core i7 の第10世代(デスクトップ向け)には以下のようなものがあります。

Core i7-10700K:上位タイプ。高額だけどより高性能。ただ消費電力と発熱も高い。
Core i7-10700:中間タイプ。こちらの方が少し安い。
Core i7-10700T:消費電力と発熱を軽減したタイプ。ただ性能も抑えられている。

つまり同世代の Core i7 なら全部同じ、ではない訳です。
種類が多いので1つ1つチェックするのは大変ですが、できれば型番も確認しましょう。

なお、型番が「Core i7-8700」なら第八世代で、「Core i7-9700」なら第九世代。
4桁目の数字で世代が解ります。(第10世代以降は「Core i7-10700」のように5桁)

3桁目の数字は高いほど上位型で、Core i5-7500 よりも Core i5-7600 の方が、少し高性能で高価格になります。

カスタマイズが可能なデスクトップパソコンは CPU の種類を選べるため、予算を考えながら、好みのものを選べます。
ちなみにカスタマイズは「BTO」とも呼ばれ、Build-to-Order の略で「受注生産」という意味です。

BTO パソコンの CPU 選択一例
※マウスコンピュータの BTO パソコンの CPU 選択一例

また、CPU にはデスクトップ用とモバイル用(ノートやタブレット用)があります。
一例として、モバイル用には以下のような種類があります。

Core i7-10870H:H や HQ はハイクオリティタイプの略。高性能ですがバッテリーの消耗と発熱が多いため、ノートパソコンだとそこがデメリットに。
Core i7-10710U:U はウルトラブック用。薄型軽量のモバイルノート向けで、性能は控えめですが消費電力は低く、バッテリーの消耗を抑えられます。
Core i7-10510Y:Y は超低電力タイプ。主にタブレット用で、消費電力と性能はさらに低くなります。
Core i7-1065G7:G はグラフィック機能を内蔵するタイプ。後の数値が高いほど高機能。ただしノート用のCPUは、Gがなくても最低限のグラフィック機能を持つのが普通。

モバイル用の CPU はバッテリーを長持ちさせて、発熱も軽減する必要があるため、消費電力を抑えており、代わりに性能は低めになっています。

基本的には、同じ種類と世代の CPU のパソコンでも、性能は「デスクトップ > ノートパソコン > タブレット」だと思って下さい。
モニター一体型のパソコンは中身はノートパソコンと同等で、2 in 1(ノート+タブレット型)はタブレットと同等です。

デスクトップ > ノート > タブレット
(例えばノートパソコンの Core i7 は、デスクトップの Core i5 ~ Core i3 ぐらいです)

中にはノートパソコンなのにデスクトップ用の CPU を搭載している特殊ゲーミングノートや、デスクトップだけどモバイル用の CPU を使っている静音パソコンも存在しますが、一般的ではないですね。

なお、Core や Celeron は Intel(インテル)という会社の CPU ですが、AMD という会社の CPU もあります。
AMD の CPU には以下のようなものがあります。

Ryzen 7:2017 年から登場。Core i7 のライバル。
Ryzen 5:Core i5 のライバル。中間性能。
Ryzen 3:Core i3 のライバル。価格の安いタイプ。
AMD e、Athlon:Celeron や Pentium クラスの低価格な CPU。
(他に高級品の Ryzen 9 や Threadripper がある)

以前は AMD の製品には得手不得手があり、玄人向けと言えました。
しかし近年は品質が向上し、世界的な CPU の不足もあって、Ryzen を使用するパソコンも増えています。

安定していて安心感があるのはやはり Intel(Core)ですが、会社の違いで使い方が変わることはありませんし、初心者が気にするほどの違いもありません。
Ryzen の方が安いので、お得感もあります。

AMD CPU ファン
AMD は Intel より性能や安定性で劣ることが多く、完全に劣勢でしたが、最近は追い上げています。


「メモリ」については、最近はあまり気にする必要はないでしょう。

メモリは使用するデータを一時的に置いておく場所で、「GB」という単位で保存量が表わされています。
たくさん保持できれば作業を効率よく行えるので、パソコンが安定して動きます。
もし足りないとパソコンが不安定になりやすいです。

しかし最近のパソコンは、メモリが必要量あればそうそう不安定にはなりません。
無理に増やす必要はなく、そしてどんなパソコンにも適量のメモリが搭載されています。

メモリ
パソコンに装着されているメモリ。画像では2枚装着されています。
2枚のメモリにデータを分散して読み書きすることで作業効率をアップさせる「デュアルチャネル」という機能があるため、通常2枚1組で使用されます。

もし「長時間パソコンを使い続ける」「たくさんのソフトを同時に使う」「ゲームや動画編集といった高負荷な作業を頻繁に行う」のであれば、増やした方が安心できます。
カスタマイズできるパソコンを買う方は、注文時に多くしても良いでしょう。

ただ、増やすほど価格は上がります。
もし不安定になっても、パソコンを再起動すれば(メモリの中身がクリアされて)直ります。

ちなみに Windows 7 や Windows 8、Windows 10 のパソコンだと、メモリは最低でも 2GB 必要とされています。
そのため大抵のパソコンは 4GB か 8GB であることが多いですね。
クリエイター向けのパソコンやゲーミングモデルだと 16GB 以上を選択できることもあります。

メモリには「DDR4」や「DDR3」などいくつか種類があり、さらに同じ DDR4 でも「DDR4-2400」や「DDR4-2666」など、速度の異なるいくつかの種類があります。
しかし、どれが使えるかは CPU ごとに決まっており、自由に選べるものではないので、あまり気にする必要はありません。
ヘンなところで買っていない限り、その CPU で使える一番良いもの(もしくは価格が一般的なもの)が使用されているはずです。

なお、データを一時的にではなく、長期的に保存するには、メモリではなく「HDD」や「SSD」というパーツが使われます。
これについては「HDD と SSD の特徴」のページをご覧下さい。