パソコンの性能はパーツの性能。
納得できるパソコンを選ぶには、自分で性能を確認できるのが一番です。
初心者向けに、CPUやメモリなどのパソコンの各パーツの性能を、簡潔にまとめています。
(2024年の状況を基準としています)
CPU
パソコンがどれだけ速く動くかは、このパーツで決まります。
基本的には「性能が高い=CPUが良い」と思っても構いません。
以下のような種類があります。
- Core i7:高性能です。広く普及しています。
- Core i5:やや高性能。これも一般的です。
- Core i3:安いです。性能は低め。電気店で売られているパソコンに多いです。
- Celeron:低性能です。安いですがおすすめできません。電気店のパソコンに多いです。
- インテル U300:低性能です。Celeron よりマシですが、大差ありません。
- Core Ultra 7:新型で、高性能です。
- Core Ultra 5:新型で、やや高性能です。
- Ryzen 7:高性能で割安ですが、中身が旧式の場合もあり、初心者には判別が難しいです。
- Ryzen 5:安いです。性能は低めですが、中身が新型か旧型かの判別が難しいです。
- Core i9 / Core Ultra 9 / Ryzen 9:超高性能ですが、すごく高く、愛好家向けです。
- Ryzen AI 9:最新型です。高性能ですが高いです。
- Snapdragon X:最新型ですが動かないアプリが多く、初心者には勧められません。
- それ以外:初心者は避けた方が無難です。
- 型番の最後がU(例 Core Ultra 7 155U):ノートパソコン用の省電力型です。バッテリーが長持ちしますが、性能は低めです。
- 型番の最後がH(例 Core Ultra 7 155H):ノートパソコン用の性能重視型です。高めの性能を持ちます。
- 型番の最後がK(例 Core i9-14900K):デスクトップパソコン用の愛好家向けです。非常に高性能ですが消費電力と発熱が高く、初心者は手を出さない方が無難です。
おすすめは Core i7、Core i5、Core Ultra 7 です。
Core Ultra、もしくは第14世代 Core か第13世代 Core と書かれていれば新しいです。
Ryzen のパソコンを買う場合は、信頼のおける友人か店員さんによく聞いた方が良いでしょう。
メモリ
データを一時的に保存する場所です。
少ないと使っているうちに動作が不安定になることがあります。
以下が目安となります。
- 16GB:今はこれが標準です。
- 8GB:少なめですが、安めのパソコンでは一般的です。
- 4GB:避けた方が良いです。初心者には扱いづらい低性能なパソコンです。
- 32GB:かなり多め。動画編集や写真加工を行う人だと欲しいかもしれません。
- 64GB:一般の人だとここまで必要ありません。
おすすめは、ノートパソコンもデスクトップパソコンも16GBです。
ストレージ(データ保存量、SSD)
データを長期的に保存する場所です。
足りなくなると不要なものを削除しないといけなくなります。
保存量とパーツの種類の2つの目安があります。
- 512GB(500GB):ノートパソコンの一般的な量です。
- 256GB:ノートパソコンでは一般的な量ですが、少なめです。
- 1TB:1000GBのことです。デスクトップパソコンの一般的な量。ノートPCだと多め。
- 2TB:2000GBのことです。余裕があります。
- 128GB、64GB:少ないです。安いノートやタブレットではこのぐらいの場合があります。
- NVMe SSD:最新型で高速です。PCI対応SSDや、M.2 SSDと書かれていることも。
- SSD:旧来のストレージで、一般的です。
- HDD:旧型で遅いですが、安くて大容量なので、保存量重視の場合に使用されます。
- eMMC、UFS:スマホやタブレットに使われる小型のもの。速度はSSDとHDDの間ぐらい。
おすすめは、ノートパソコンなら512GB以上、デスクトップパソコンなら1TB以上。
でも仕事や学業用のノートパソコンなら、256GBでもそうそう不足しないでしょう。
グラフィック / ビデオカード
主にゲームで使用される3D映像の表示機能です。
個別のパーツであるビデオカード(グラフィックカード)と、CPUに内蔵された機能があります。
ビデオカードのあるパソコンは、ゲーム向けやクリエイター向けと言えます。
以下が目安となります。
- GeForce RTX 4060:最新型の高性能で一般的なビデオカードです。
- GeForce RTX 4050:ノートパソコン用の最新型ビデオカードの中では下位ですが、性能としては十分です。デスクトップPC用はありません。
- GeForce RTX 4070:とても高性能な最新ビデオカードですが、高額で高消費電力です。
- GeForce RTX 4080:最上位モデル。超高額・超消費電力・高発熱。愛好家向けです。
- GeForce RTX 3060:一世代前の主流のタイプ。ノートパソコン用だと GeForce RTX 4050 と同等です。
- GeForce RTX 3050:安いけど下位のビデオカード。ノートPC用だと、後期型(6GB)なら主流のゲームがちょうど動くぐらい。初期型(4GB)だとやや性能不足気味です。
- GeForce GTX 1650:かなり安価なビデオカードです。そろそろ旧式化しており、ゲームを高速化する DLSS という技術が使えません。
- CPU内蔵、Iris Xe、Intel Arc、Intel HD 等:ビデオカードではなく、CPUの中に備わっているグラフィック機能で、性能は限られます。でもゲーム用のパソコンでないなら一般的です。
- Radeon:最後に「M」があればCPU内蔵型、そうでないならビデオカード。あまり一般的ではありません。
- Ti、SUPER(例 GeForce RTX 4060Ti):最後に Ti が付いていると上位型、SUPER は少し上位です。
ゲームをしない人ならCPU内蔵で構いません。
ゲームをやる人におすすめなのは GeForce RTX 4060 か 4060Ti です。
ノートパソコンなら GeForce RTX 4050 も良いです。
GeForce GTX 1650 や 1660 では、そろそろ動かないゲームが出てきました。
モニター / ディスプレイ
画面です。ノートパソコンの場合は「画面の大きさ=本体の大きさの目安」でもあります。
以下のような種類や性能があります。
- 13インチ/13型:持ち運びやすい小型のノートパソコンです。
- 14インチ/14型:やや小型のノートパソコン。持ち運ぶなら13型か14型が一般的です。
- 15インチ/15型:一般サイズのノートパソコン。持ち出すには少し大きいです。通常、テンキー(電卓型数字キー)があります。
- 16インチ/16型以上:大型で、動かすとしても屋内での移動を想定したノートパソコン。画面は大きいので見やすいです。
- FHD(1920x1080):標準的な解像度。一般的な画質です。
- 1440p、2.5K(2560x1440):高精細な解像度。高画質です。
- 3K:とても高精細で高画質です。
- 4K:超高画質の代名詞です。パソコンに相応のグラフィック性能が必要になります。
- TN、VA、IPS:TNは安くて高速描画、IPSは高発色、VAは中間ですが、今は高発色のTNなどもあるので、気にしなくて構いません。
- OLED(有機ELディスプレイ):すごく美しい新型の画面ですが、価格は高めです。
- 16:10:画面の横と縦の比率で、普通は16:9なのですが、やや縦長の16:10の方が作業しやすいので、急速に普及しています。
- sRGB:発色の良さ。これが約100%なら、高発色の液晶です。
- リフレッシュレート:描画の速さで、60Hzが普通。120Hz以上ならゲーム向けです。
ノートパソコンは、持ち運ぶ人は14型以下、事務作業がメインなら15型、老眼の人は16型以上が良いです。
デスクトップパソコン用のモニターは24型か27型が普通です。
重さ
ノートパソコンの場合は重さも重要です。
最近の目安は以下の通りです。
- 1.5kg:14型ノートパソコンの一般的な重さです。
- 1.3kg:軽めのノートパソコン。持ち運ぶならこれ以下のものを選びたいです。
- 1~1.2kg:かなり軽いノートパソコンで、モバイルノートとも呼ばれます。
- 1kg以下:すごく軽いですが、特殊加工や軽量素材が使われていて高価なものが多いです。
- 1.7kg:15型ノートパソコンの一般的な重さです。
- 2kg以上:重いですが、ゲーミングノートはこれ以上が普通です。
14型で1.3kg、13型で1~1.1kgの軽いノートパソコンも増えてきました。
ただ、軽いほど高価な傾向があるので、お財布と相談になりますね。
このページは初心者がスマホで確認できるよう、簡潔に表記することを重視しているので、あまり詳しいことは説明していません。
もっと詳しく知りたい方は、以下の解説ページをご覧ください。
CPU
CPUについて CPU用語集 CPU性能一覧
Snapdragon X についてはこちらを
メモリ
カスタマイズ・メモリ メモリ用語集
ストレージ
カスタマイズ・ストレージ ストレージ用語集
ビデオカード(グラフィック機能)
ビデオカードの必要性 グラフィックの用語集 ビデオカード性能一覧
モニター / ディスプレイ
カスタマイズ・モニター モニター用語集
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