- 2023年11月に発売されたDynabook(旧 東芝)の13.3型ノートパソコン
- 自分でバッテリー交換を行え、ホコリも吸い出せるセルフメンテナンスに対応
- 小型軽量、長時間駆動のモバイルノートで、使い勝手に優れる
こんな人にオススメ!
- 長く使えるノートPCが欲しい人
- 修理に出さなくてもバッテリー交換可能にして欲しい人
- 扱いやすい小型ノートが欲しい人
(提供元:Dynabook株式会社)
バッテリー交換と掃除に対応
Dynabook(旧 東芝)のパソコンは、長持ちすると評判だ。
信頼性が高く、サポートも好評で、データ引っ越しソフトなどが備わっているため中古市場でも高値が付きやすい。
とは言え、使っていればバッテリーが消耗していくのは避けられない。
長く使っていると内部のCPUファンなどにホコリがたまっていくことも不可避だ。
ノートパソコンの場合、これらに対処するには通常、修理に出すことになる。
しかし新たに、利用者が自分でバッテリーを交換でき、掃除機でホコリを吸い出せる穴も付いた、セルフメンテナンス対応 dynabook が登場した。
dynabook XZ/HW(2023年11月モデル)だ。
CPUは第13世代 Core の標準型(省電力CPU搭載型もある)。
小型機としては十分な処理能力で、公称26.5時間の長時間バッテリーを誇る。
接続端子も最新の Thunderbolt4 を3つも備えている。
価格は Core i7、メモリ16GB、ストレージ512GBの場合で税込246,400円。
相応の価格だが、指紋認証や高品質モニターなどを備え、モバイルノートとしての高い機能性を持つ。
※ こちら の Dynabook 特別サイトでは本機を約19万円で購入することができます。
(プレミアムID:dyna204cls パスワード:T8Y7GRSV)
以下、本機の詳細をレビューしていきたい。
外観
デザインとモバイル性能
色は「ダークテックブルー」と呼称されている紺色。
つや消しの表面で、さらさらした触感だが滑りにくく持ちやすい。
角はすべて丸みを帯びていて、その点でも持ちやすさがある。
コンパクトで軽く、片手で持ち上げられるため、とても手軽な印象だ。
柔らかで落ち着いたカラーと形状
全体的に丸みを感じるデザイン
サイズは横が約30cm、縦は約21cm。厚さは約1.8cm。
ほぼA4サイズと同じであり、A4ノートが入るなら、小さめのバッグにも収納できる。
重さは(Core i7 搭載機の場合)約920gと、1kgを切る軽量。
出力65WのACアダプタもコード込みで約250gなので、合わせても1.2kg以下だ。
とても携帯しやすく、女性でもラクに扱えるだろう。
A4とセミB5ノートとの大きさ比較
下に敷いているA4ノートと同じ大きさだ
実測920g。Core i5モデルはさらに軽く、約900g
インターフェイス(接続端子)は本機の大きな特徴のひとつ。
なんと左側面に2つ、右側面に1つ、計3つもの最新端子 Thunderbolt4 を備えている。
にも関わらず、左右に1つずつの普通のUSB(5Gbps)も備えていて、USBは合計5つもある。
3つの Thunderbolt4 だけで終わっていないところに、使い勝手優先のコンセプトを感じることができる。
左側面には HDMI、右側面には microSDカードスロット、イヤホン/マイク、有線LAN端子 もあって、13型ノートとは思えない端子の豊富さだ。
左側面。USBとUSB-Cが両方あるのが便利
右側面。端子がかなり詰め込まれている
無線通信は混線しにくい新規格 Wi-Fi 6E に対応。
Bluetooth も備わっているが、5.1(音質改善前)なので Bluetooth イヤホンには向かない。
バッテリー持続時間はなんと公称26.5時間。
内蔵バッテリーも56Wh(3640mAh)で、13型ノートであることを考えるとかなり大きい。
さらに dynabook 独自の「お急ぎ30分チャージ」に対応しており、30分で40%の急速充電が可能だ。
急速充電のままだとバッテリーの寿命が短くなるため、充電状況に応じて電流を下げる機能も備わっている。
なお、本機には電源端子はなく、充電はACアダプタをUSB-C(Thunderbolt4)に繋げて行う。
セルフメンテナンス方法
冒頭でも述べたように、本機の特徴はユーザーによるメンテナンスに対応していることだ。
まず、本機の目玉機能である「セルフ交換バッテリー」だが……
着脱には底面のネジを回し、カバーを開ける必要がある。
ネジはなくならないようカバーにくっ付いていて、完全には外れない。
カバーを外すと大きなバッテリーが現れる。
上部にノッチがあり、これを指で押しながらバッテリーを持ち上げれば外すことができる。
装着はもっと簡単で、ゆっくり押し込めば自然と固定される。
この白いノッチを上げれば固定が外れる
バッテリーの解説図。懇切丁寧だ
この一連の手順はバッテリー自体に図付きで書かれており、矢印や「ここを押す」というわかりやすい表示もあって、公式サイトでも解説動画が公開されている。
バッテリーも金属板と絶縁フィルムで補強されており、絶対に失敗させないという執念を感じられる。
バッテリーの購入は、Dynabook Direct オンラインストア のマウスマークの「PC周辺機器」をクリック。
(PC周辺機器の下にバッテリーという項目があるが、そちらではない)
そして「型番から探す」の「PC・タブレット型番」のところに、本体裏側のシールに書かれている型番を入力すれば、対応のバッテリーが表示される。
バッテリーのお値段は(2024年1月時点で)約24000円と、安くはない。
だが、修理に出すことを考えるとお得だろうし、時間もかからない。
もうひとつのメンテナンス機能である「ダストクリーニング機構」も、底にあるフタを外して利用する。
裏面上部にネジ付きのフタで閉じられた小さな穴があり、ここから掃除機で吸い込むことで、内部のファン周辺のホコリを吸い取れるようになっている。
ねじ回しは0番を使用。このネジもフタから完全には外れない
そして掃除機でブォー
この穴は内部ファンのすぐ側にある
残念ながら、ファンをブラシや綿棒で直接掃除したりはできない。
dynabook のユーザー層を考えると、そこまでさせるのは怖いのだろう。
吸い込み穴を作るぐらいで精いっぱい、といったところだろうか……
だが、今までまったく内部ファンに手出しできなかったことを考えると、大きな改善だ。
たまにホコリを吸い出すことで、ファン周辺にこびり付くことを防止でき、冷却が改善され、寿命は確実に伸びることだろう。
モニター / キーボード など
13.3インチのモニターにはシャープの液晶パネルが使用されている。
アスペクト比(縦横比)が 16:10 の、最近流行りのやや縦長の画面で、作業しやすく、画面も広く感じられる。
解像度は16:10の標準である1920x1200、発色を示す sRGB比 は約100%の高発色。
他の詳細なスペックは不明だが、高輝度・高色純度・高視野角をウリとしており、かなり綺麗で高性能なパネルであることは一見してわかる。
リフレッシュレートは標準的な 60Hz だ。
非光沢ながら色褪せた感じのない、クッキリした高色純度モニター
ペタンと平らになるまで開くことができ、画面反転にも対応している
カメラはHD画質(約100万画素)で、特に高画質ではない。
だが、AIノイズキャンセラーなど、dynabook 独自のWEB会議補助機能が備わっている。
セキュリティは指紋認証型で、指紋センサーは電源ボタンに内蔵。
コロナ禍以後、顔認証はマスク着用時に利用できない欠点があるので、モバイル機は指紋認証の方が使いやすいだろう。
マイクの設定画面。音声認識や収音の強化、AIノイズ除去などの機能がある
電源ボタンを押す際、同時に指紋をチェックしてくれる
サウンドは DTS Audio というイコライザー(音響ソフト)が備わっている。
初期設定のままだとイマイチだったが、DTS のソフトウェアで低音を高めたり、ワイドサウンドにすれば、悪くない音になる。
ただ、全体的にやや深みに欠ける。
サウンドを重視したい人はイヤホンを…… と言いたいところだが、Bluetooth 5.1(オーディオ機能改善前)なので Bluetooth イヤホンにはあまり向かない。
サウンド面は、ちょっと弱い印象だ。
キーボードは13型の小型ノートながら、標準的なキーピッチ(キー間隔)である19mmを確保しており、窮屈さは全くない。
テンキーはないが、違和感なく使えるサイズだ。
また、小型ノートにも関わらずキーストロークが深めで、ノートパソコンによくあるボタンをポチポチ押す感触ではなく、しっかり押し込めるタッチ感がある。
反発も強く、早いタイピングを行える。
ただ、ちょっとキーが硬めなこともあって、最初はタイプミスを連発した。
個人差はあると思うが、しっかり押し込むことを意識しないとミスしやすい印象。
慣れれば問題なくなるとは思う。
キーのデザインは丸みがあって、優しい印象を受ける
操作がわかりやすいボタン付きパッド。でもボタン付きは今では少数派
暗所でも作業しやすいよう、キーボードのバックライトも備わっている。
ただ、機能表示は紺色のキーに灰色で書かれているため、ちょっと見にくい。
タッチパッドは昔ながらのボタンが付いているタイプで、初心者でもわかりやすい。
だが、小型ノートのため、それでなくてもやや小さめのタッチパッドが、ボタンの分だけさらに狭くなっている。
よって、ちょっと指がはみ出やすく、指の置き直しも増える。
ただ、初心者も多いであろう dynabook の利用者層を考えると、それでもボタンはあった方が良いだろうか……
なお、ボタンがあってもボタンを使わない操作も可能だ。
もうひとつの本機の特徴として、内蔵ソフトウェア(プリインストールソフト)にも触れておきたい。
日本の家電メーカーのPCである dynabook には、初心者向けのガイドソフトや、サポート用のソフト、様々な実用ソフトが最初から入っている。
特に基本操作やヘルプ、活用方法などがまとめられている「おたすけナビ」は、パソコン初心者の大きな助けとなるだろう。
また「PC引越ナビ」はデータを別のパソコンから移行できるもので、これのおかげで dynabook を使い続けている人は多い。
おたすけナビはランチャー(アプリ起動用ソフト)としても利用できる
引越ナビは他社製のパソコンから dynabook への引越にも対応している
個人的には「TVコネクトスイート」が便利でお気に入りだ。
ネットワーク対応のレコーダーに接続し、テレビ番組を見たり、そちらで録画した番組をパソコンで再生することができる。
私的に使用している nasne(ナスネ)にも簡単に無線接続でき、番組を視聴することができた。
他にもスマホとの連携機能や、住所録にも使えるはがき作成ソフトなどが入っている。
こうした初期ソフトを嫌う人も多いが、便利なものも多く、dynabook のものはそれほど邪魔にならない。
本機の長所のひとつと言っても良いだろう。
パーツ性能
処理性能(CPU)
dynabook XZ/HW には Core i7-1360P と、Core i5-1334U を搭載するモデルがある。
Core i7-1360P はノート用 第13世代 Core の標準型CPUで、処理性能と消費電力のバランスが取れたタイプだ。
モバイルノートには省電力CPUが使用されることが多いが、それより性能が高い。
Core i5-1334U は省電力型のCPUで、処理性能は低めだが、消費電力が少ないためバッテリーは長持ちしやすい。
Core i5 であるため上位モデルの Core i7 よりは下位だが、価格は安い。
今回の検証機は Core i7-1360P を搭載している。
コア構成は性能重視のPコアが4、効率重視のEコアが8の、12コア16スレッド。
Core i5-1334U の場合はPコアが2、Eコアが8の、10コア12スレッドとなる。
以下はベンチマーク(性能測定)ソフト Cinebench R23 の結果と、他のノート用CPUとの比較グラフだ。
Core i7-1360P(dynabook XZ/HW)
Cinebench 2024 の測定結果
・マルチコア性能(Cinebench R23、10分測定)
Ryzen 7 7840HS:15500
Core i7-13700H:13500
Core i7-12700H:12500
Core Ultra 7 155H:12000
Ryzen 7 7730U:9600
Core i7-1360P:9000(本機)
Core i7-1260P:8700
Core i7-1355U:7000
Core i5-1335U / 1334U:7000
Core i7-1165G7:5800
Core i3-1215U:5500
Ryzen 3 7330U:4950
Celeron N5100:1400
Celeron N4100:950
・シングルコア性能(Cinebench R23)
Core i7-13700H:1850
Core i7-12700H:1810
Core i7-1360P:1770(本機)
Core Ultra 7 155H:1760
Ryzen 7 7840HS:1760
Core i7-1260P:1735
Core i7-1355U:1720
Core i5-1335U / 1334U:1670
Core i3-1215U:1550
Core i7-1165G7:1500
Ryzen 7 7730U:1430
Ryzen 3 7330U:1370
Celeron N5100:580
Celeron N4100:380
※近年の全CPUとの比較は こちら をご覧ください。
マルチコアの測定結果は9000。
Core i7-1360P の標準的なスコアは9700ほどなので、やや低めに出ている。
シングルコア性能も1770で、こちらも標準的なスコア(1820)より低い。
これは、測定開始時のターボブースト中にCPUのコア温度が100℃に達し、投入電力がセーブされていた(65W が 50W まで落ちていた)ためと思われる。
ターボブーストは15秒ほどで終わり、以後の電力は28W、温度は80℃に下がって安定したが、冷却はちょっと弱めかな、というのは否めない。
だが、本体が小さくて軽いほど冷却は難しくなるので、ある程度のパワーセーブは仕方がない。
モバイルノートとしては高性能であり、1kg切りのマシンであることを考えるとなおさらだ。
また、冷却ファンをあまり強く回していないためか、高負荷時でも騒音は低めで、シューという音は聞こえるが(40~45db)、うるさいという程ではなかった。
以下は定番のパソコン測定ソフト PCMark10 の結果だ
アプリの起動速度やウェブサイトの閲覧など、基本機能は遜色なく、きびきびと動作する。
表計算や書類作成などの事務作業も、問題なく行える数値だ。
写真/画像加工の評価も1万を超えており、ビデオカード非搭載ながら良い結果が出ている。
一通りの作業をこなせる数値で、モバイルノートとして快適に扱うことができるだろう。
グラフィック性能(内蔵GPU)
モバイルノート(携帯性重視のノートPC)の本機は、ビデオカードを搭載していない。
よってグラフィック機能はCPU内蔵のものを使うことになる。
ただ、Core i7-1360P は Iris Xe という、CPU内蔵型しては高度なグラフィック機能を有しており、映像の素早い再生はもちろん、ゲームも軽いものなら動作させることができる。
以下はベンチマーク(性能計測)ソフト 3D Mark:TimeSpy の結果と、他のノートPC用グラフィック機能との比較グラフだ。
※ゲームパフォーマンス予測の1080pは解像度1920x1080、1440pは2560x1440。
Ultra は最高画質設定であることを示す。
・3D Mark: TimeSpy(CPU内蔵型中心)
GeForce GTX 1660Ti (ノート用):5550
GeForce RTX 3050 (ノート用):4850
GeForce GTX 1650Ti (ノート用):3680
Core Ultra 7 155H(CPU内蔵、Arc A):3550
GeForce GTX 1650 (ノート用):3400
Ryzen 7 7840HS(CPU内蔵、RDNA3):2500
第13世代 Core i7(CPU内蔵、本機):1700
Ryzen 5 6600U(CPU内蔵、RDNA2):1600
第13世代 Core i5(CPU内蔵、Iris Xe):1500
第11世代 Core i7(CPU内蔵、Iris Xe):1400
Ryzen 7 7730U(CPU内蔵、Vega 8):1200
第11世代 Core i3(CPU内蔵、Intel UHD):700
Ryzen 3 7330U(CPU内蔵、Vega 6):580
※近年の全グラフィック機能との比較は こちら をご覧ください。
本機のグラフィックスコアは1700。
高価な最新CPUの内蔵グラフィック機能には劣るが、第13世代 Core までの中では最上位。
現状、モバイルノートとしてはトップクラスだ。
本機はゲームをやるようなパソコンではないが、3D描画性能の評価のため人気ゲームを動かしてみたところ、中画質で40fps(秒間40コマ)で動くものが多かった。
(モンスターハンターライズ、アーマードコア6、龍が如く7 外伝など)
30fpsあればプレイ可能と言えるので、一応ゲームも遊ぶことはできる。
アーマードコア6は Iris Xe でも遊べる
龍が如くの街並みも中画質なら滑らか
ストリートファイター6のベンチマークは、低画質(LOW)でも厳しかった。
ただ、最低画質(LOWEST)の解像度 1920x1080 なら、平均58fps出るのでプレイは可能だ。
最低画質と言っても、普通に遊べるレベルである。
このように、画質の調整次第では最新ゲームも動かせる。
もちろん一般の用途、例えば動画の再生などは快適だ。
内蔵グラフィック機能が弱いCPUだと Youtube などの動画サイトの閲覧が重くなったりするが、本機はそういう心配はない。
ストレージ(記録装置)とメモリ
ストレージ(データ記録装置)には小型で高速の が使用されている。
第4世代(Gen4)のもので、容量は 256GB、512GB、1TB から選択可能だ。
ただ、「ストレージ1TB+メモリ32GB」「ストレージ512GB+メモリ16GB」「ストレージ256GB+メモリ8GB」がセットになっていて、ストレージを1TBにするとメモリは強制で32GBとなり、価格が大幅に上がってしまう。
メモリ8GBでは少ないので、ストレージ(SSD)512GB+メモリ16GBをお勧めしたい。
使用されていた製品はサムスンの企業納入用SSDである PM9A1。
日本の家電メーカー製のパソコンでよく使われている高性能 NVMe SSD だ。
実機でのベンチマーク(性能測定)の結果は以下の通り。
標準設定での測定
NVMe SSD 設定の測定
読み込み約6700MB/s、書き込み約4900MB/sという、非常に高い性能を持つ。
一般的な NVMe SSD の中ではトップクラスと言って良い。
ランダムアクセスはそれほど高くなく、同時処理が行われる NVMe SSD 用の測定でも、実測で読み込み650MB/s程度だった。
しかしシーケンシャル速度がこれだけ速ければ、十分にカバーできる。
ストレージの性能に関しては文句なしと言って良いだろう。
メモリは先ほど述べたように、8GB、16GB、32GB から選択する。
16GB以上あれば一般の使用では十分。
2本のメモリにデータを分散して処理を高速化するデュアルチャネルも適用されている。
ただし8GBの場合、メモリが1本になるようで、デュアルチャネルは働かないので注意。
使用されるのは省電力型の新メモリ LPDDR5-4800 で、性能的にも問題ない。
総評
私は常々、ノートパソコンも中を開けられれば良いのに、掃除したり拡張できれば良いのに、と思っていた。
外からは見えないが、ノートパソコンも2年ほど経てば、ファンにはホコリがこびり付き、冷却力は低下していく。
無理やり開けて掃除することもできるのだが、簡単には開けられないようになっているうえに、ノートパソコンは基本、ユーザーによる分解はサポート対象外で、行った時点でメーカー保証はなくなる。
そこに目を向けているノートPCはないものかと思っていたところ…… 本機が登場した。
正直、まだセルフメンテナンス機能は十分とは感じられない。
バッテリーを交換できるのは素晴らしいが、ファンを直接掃除できないし、ホコリが取れたかどうか見ることもできない。
理想としては、裏ブタをバカっと開けられて、メモリやストレージも交換できるのが望ましい。
もちろん dynabook でそれは難しいのは承知の上だが。
ともあれ、長持ちすると評判の dynabook がセルフメンテナンスを考慮し始めてくれたことは、大きな進展だ。
モバイルノートとしての性能や機能性も良く、セルフメンテナンス以外の特徴は乏しい気がするが、不足している点もない。
軽くて扱いやすく、そして長く使えるパソコンを求めている人にお勧めだ。
形式:13.3インチ ノートパソコン
CPU:Core i7-1360P / Core i5-1334U
グラフィックス:CPU内蔵(Iris Xe)
メモリ:8GB / 16GB / 32GB(LPDDR5)
ストレージ:256GB / 512GB / 1TB NVMe SSD(Gen4)
モニター:縦横比 16:10、sRGB 約100%
サウンド:DTS のイコライザー
通信:Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1
モバイル性能:900g / 920g、バッテリー56Wh、公称26.5時間駆動
その他:セルフ交換バッテリー、ダストクリーニング機構、指紋認証、AIノイズキャンセラー、急速充電
定価:税込246,400円 (Core i7、SSD512GB、メモリ16GB時)
※ こちら の特別提供サイトなら約19万円で購入できます。
ログイン時には以下のIDとパスワードを入力してください。
(プレミアムID:dyna204cls パスワード:T8Y7GRSV)
※詳細は dynabook 公式の XZ/HW 案内 をご覧下さい。
※仕様・価格は時期により変更の可能性があります。