- 2023年10月に新CPU搭載機となったマウスコンピューターのデスクトップパソコン
- 第14世代 Core をいち早く搭載、GeForce RTX 4070 も備えるハイスペック
- 大型のクリエイター向けPCケースはデザインと機能性を両立
こんな人にオススメ!
- 写真家やCG作成者など、創作業務に携わる人
- 動画配信やゲームの生実況などをやってみたい人
- どうせ買うなら最新CPUを搭載するものが欲しい人
(提供元:株式会社マウスコンピューター)
第14世代 Core の時代到来
マウスコンピューターのクリエイター向けパソコン「DAIV」のデスクトップPCは、フルタワーの大型ケースが特徴だ。
内部が広く、大型のパーツを余裕をもって搭載でき、通気性も高い。
また、マウスらしくデザインも重視されており、アーチ形の天井を持つ、クリエイティブな外観となっている。
取っ手とキャスター(コロ)が付いていて、移動もさせやすい。
そんなデスクトップ DAIV に、新登場のCPU「Raptor Lake Refresh」こと「第14世代 Core」を搭載するモデルが加わった。
今回取り上げる「DAIV FX-I7G70」は、そのひとつである。
CPUには Core i7-14700KF を搭載。いま注目の最新CPUで、愛好家向けの高性能モデルであり、水冷クーラーで冷却されている。
ビデオカードは最新技術と高解像度に対応し、電力効率も優れる GeForce RTX 4070 を搭載。
この性能なら写真のRAW現像や映像のエンコードを高速で行えるのはもちろん、動画の編集と配信、ゲームの生実況などもこなすことができる。
光デジタルのオーディオ端子も用意されており、DTM(作曲)も考慮されているようだ。
価格は(2023年12月時点で)税込299,800円。
クリエイターモデルだからか32GBのメモリと2TBのNVMe SSDが標準搭載されており、この辺はカスタマイズも可能。
以下、その特長をレビューしていきたい。
ケースと内部構造
デザインとケース設計
DAIV のデスクトップケース(DAIV FX)の設計やデザインは、かなり特徴的だ。
まず外観で目に付くのは、左右が大きく丸みを帯びている、アーチ型の天井。
前面上部も丸くなっていて、かなりデザインを重視した設計になっているのがわかる。
通気や拡張性よりも見た目を優先している印象で、それについては評価が分かれると思うが、「クリエイターモデル」がダサいのは御免被りたい。
本機は仕事場に置いていても違和感のない落ち着いた外観ながら、お洒落な調度品のようなデザインで、これは評価されるべきポイントだろう。
DAIV FX ケース全景。黒のボックス型ながら優美なフォルムを持つ
曲面で構成されたデザインが特徴
パソコンではあまり見られない形状だ
USB端子や電源スイッチは前面部ではなく、すべて天井に付いている。
高さもあるため、卓上や棚に置くのには向いておらず、完全に床置き前提の設計。
端子が真上を向いていて、そのままではホコリが入りやすいためか、スライド式のカバーが付いている。
天井に通気口などはないが、曲面になっているため、上に物は置きづらい。
天井の端子は普通のUSBが2つに加え、USB-C も1つ付いている。
速度はすべて5Gbps(USB3.0)。 イヤホン/マイクジャックは共用が1つ。
DVD/ブルーレイドライブは、よく見ないとわからないがスリム型を内蔵可能になっている。
ただ、後付けが面倒な構造なので、必要ならカスタマイズで最初からつけて貰おう。
天井端子部。USB-C があるのが嬉しい
取っ手も付いています
側面パネルには研磨加工のロゴがある
黒のみでまとめられた装飾が良い
ケースの高さは約52cm、奥行きは約53cm、幅は約22cm。すべて大きめ。
そのぶん内部は広く、大型のCPUクーラーやビデオカードも難なく搭載できる。
そしてケースの大きな特徴として、天井の前部に取っ手があり、背部にも指を引っかけられる段差があって、容易に持ち上げられる。
さらにケース後方にはキャスターが付いていて、キャリーバッグのようにラクに移動させることができる。
デスクトップPCはあまり動かすことはないと思うが、容易に引っぱり出せるので、配線や掃除のときに便利だ。
こんな風に前を持ち上げれば、後ろに付いているコロでらくらく移動できる
後部底面の様子。キャスターと網が付いており、電源ユニットはここから吸気する
背面部の端子は、普通のUSBが6つと、速度20Gbpsの USB-C が1つ。
オーディオ端子は5つ+角型端子が1つで、光デジタルケーブル対応だ。
ビデオカードには HDMI が1つ、Display Port が3つ備わっている。
また、本機は標準で無線LANカードが装備されており、Wi-Fi 6E と Bluetooth 5.3 での通信を行える。
なお、やや気づきにくいが、底面には網があり、電源ユニットはここから吸気をしている。
網が詰まると通気が悪くなるので、たまには外して掃除しよう。
この網はマグネットで貼り付いていて、簡単に着脱可能だ。
背面端子部。オーディオ端子が普通とは上下逆になっているので注意
前面パネルは底の部分を手前に引っ張ると外れる。この中にも防塵網がある
内部構造と拡張/電源
ケースサイズが大きいため、中はひろびろ。
内部前面には12cmのファンが3つも付いており、これで吸気を行っている。
背部の排気ファンは12cmのものが1つしかないが、水冷CPUクーラーの240mmラジエーターが天井に貼り付けられており、これが排気ファンを兼ねている。
天井のアーチ型の内部は通風孔になっており、ラジエーターの排気はここを通って背部から排出される。
※公式の解説図に、天井から後部へと抜ける排気を加えた、本機のエアフロー。
ラジエーターファンを含め、吸気ファン3つ、排気ファン3つという、かなり強力な通気だ。
また、前述したように電源ユニットは底から吸気を行っている。
その妨げになるので、カーペットの上などには置かない方が良い。
ビデオカードは支柱で支えられており、重さで脱落しないよう、しっかり固定されている。
CPU周辺。排気ファンと、真上にある水冷のラジエーターの、2方向から排気
前部の吸気穴は大きくないが、ファンがこれだけあれば通気は十分だろう
フルタワーだけあって十分な高さがあるため、拡張スロット(PCIe)は利用しやすい。
空きの PCIe x16 スロット1本と、PCIe x1 スロット2本を利用できるスペースがある。
ただし、フルタワーの割にはストレージを装着できる数は多くない。
M.2 スロットが2つしかないので、追加できる NVMe SSD は1つ。
裏側(右側面)には HDD/SDD を収納できる3.5インチのマウンタ(固定具)が2つ用意されているが、本体サイズを考えると少なめだ。
マザーボードのSATA端子も4つのみ。
今どきの標準的な数ではあるが、クリエイターモデルのフルタワーデスクトップなら、もうちょっとストレージの拡張性が欲しかったかな、とも思う。
内部が広くて PCIe スロットが使えるので、色々とやりようはあるのだが……
なお、使用されているマザーボードはMSI社の こちら のものだった。
ビデオカード下の PCIe & M.2 スロット
周囲が広いので物理干渉の心配はない
裏側に付いている3.5インチのマウンタ
HDD/SSDはここに取り付ける
電源ユニットは下部のカバー内に配置されており、標準で のものが使われている。
GeForce RTX 4070 の推奨電源が650Wで、CPUが消費電力の高いK付きなので、750Wはちょうど必要量と言えるが、余裕があるとは言えない。
電源は経年劣化で徐々に出力が下がっていく場合があり、出力不足になると故障原因となるので、私的には850Wを搭載するのをお勧めしたい。
特に拡張を考えている人だと、750Wでは不安だ。
パーツ性能
処理性能(CPU)
本機は2023年10月に発表されたばかりの最新CPU、第14世代 Core(Raptor Lake Refresh)をいち早く搭載したマシンのひとつである。
このレビューを執筆している12月時点では、まだ愛好家向けの「K付き」モデルしか登場しておらず、標準型の第14世代 Core は年明け以降の登場になるようだが……
ともあれ12月現在、最新の上級デスクトップ用CPUである。
第14世代 Core は第13世代のマイナーチェンジであり、性能的・技術的に大きな差はない。
ただ、本機が搭載している Core i7-14700KF は、Core i7-13700KF(第13世代)よりEコア(高効率コア)が4つ多く、よってスレッド数(同時作業数)も4つ多い。
結果としてマルチコア性能が高まっており、第13世代の同型CPUの上位互換と言える。
マルチコア性能はデジカメのRAW現像や写真/動画加工の速度に影響するため、クリエイターモデルには特に恩恵がある。
第14世代 Core はクロック数の引き上げにより、コアごとの性能も若干高い。
価格は今のところ、第13世代 Core 搭載機と差はないようだ。
コア構成はPコア8、Eコア12の、20コア28スレッド。
内蔵グラフィック機能がなく、そのぶん安めの「F」モデルだが、ビデオカードを搭載しているため、特に影響はない。
TDP(電力と発熱の目安)は 125W となっているが、K付きCPUなので、それを無視して冷却が許す限りのフルパワーを出す……
と、言いたいところだが、本機はそうではなかった。
以下はベンチマーク(性能測定)ソフト CINEBENCH R23 の測定結果と、主流デスクトップ用CPUとの比較グラフだ。
Core i7-14700KF 測定結果
Cinebench 2024 での計測
・マルチコア性能(デスクトップCPU)
Core i9-13900K:38000
Core i7-14700K:30500(本機)
Core i7-13700K:29000
Core i9-12900K:25000
Core i7-12700K:22000
Ryzen 7 7700X:19000
Core i7-13700:17700
Core i5-13400:16000
Ryzen 7 5800X:14500
Core i7-12700:14000
Core i7-11700K:13500
Core i5-12400:11500
Core i3-13100:8900
Ryzen 7 4500:8850
Celeron G6900:2500
・シングルコア性能(デスクトップCPU)
Core i9-13900K:2260
Core i7-14700K:2190(本機)
Core i7-13700K:2100
Core i7-13700:2020
Core i9-12900K:2000
Ryzen 7 7700X:1950
Core i7-12700K:1920
Core i7-12700:1900
Core i5-13400:1770
Core i3-13100:1730
Ryzen 7 5800X:1580
Core i7-11700K:1550
Ryzen 7 5700X:1540
Celeron G6900:1280
Ryzen 5 4500:1230
※近年の全CPUとの比較は こちら をご覧ください。マルチコア性能の測定値は30500。
Core i7-14700KF の標準的なスコアは34000なので、やや低い。
これは、本機はK付きCPUでありながらブーストに時間制限を設け、ブースト後はやや控えめの定格動作をしているためだ。
最近のK付きCPUは時間無制限のブーストで突っ走っている場合が多いが、クリエイターモデルの本機は長時間の安定動作を重視しているのか、高負荷時でもブースト時間は最大で56秒、それを過ぎると定格の125Wの電力で動くようになっていた。(ブースト中は180W前後)
ブースト中のみの測定だとスコアは34000だったので、巷の測定結果と変わらない。
ずっと全開の設定だと動作音(冷却ファンの音)がかなりうるさかったりするので、初期設定がやや軽めなのは良いと思う。
水冷CPUクーラーの冷却力のおかげか、CPU温度はブースト中で60~70℃、ブースト後は55℃前後と、かなり余裕がある。
CPUに詳しい人は、もうちょっとパワーを出すなり、ブーストを伸ばすなりしても良いだろう。
ただし、オーバークロックはメーカー保証外の行為なので、あくまで自己責任で。
ともあれ、スコア3万越えは個人向けCPUのトップクラスの数値であり、圧倒的な性能だ。
シングルコアのスコアも約2190と、最上位級。
デジカメのRAW現像や動画エンコードも高速で行うことができるだろう。
以下はパソコンの性能測定に使われる「PCMark 10」の結果だ。
第14世代 Core のK付きCPUであるため、これまで見た中でもトップクラス。
軽作業はもちろん、ビデオカードがデスクトップ用 GeForce RTX 4070 なので、写真や画像の加工も非常に速い。
創作から事務まで、一通りの作業を快適にこなしてくれるだろう。
グラフィック性能(ビデオカード)
今回の試用機は GeForce RTX 4070 のビデオカードを搭載している。
最新である GeForce 4000 シリーズの上位に位置する製品で、価格は高いが高性能。
ビデオメモリは GDDR6X を 12GB 搭載する。
GeForce 4000 シリーズの下位モデルはメモリインターフェイス幅(バス幅)が減少しており、GeForce RTX 4060Ti 以下だと高解像度で表示遅延が起こる可能性があるが、GeForce RTX 4070 ならバス幅に余裕があり、その心配はない。
最新のレイトレーシングを活用でき、圧縮率の高い動画コーデック「AV1」も利用可能。
ゲームはもちろん、クリエイターにとっても恩恵の大きいビデオカードだ。
なお、現行の GeForce はすべて10bitカラー(約10億色)に対応している。
業務用ビデオカードしか対応していないと言われることもあるが、2019年の夏以降、GeForce も対応済みだ。
以下は 3DMark:TimeSpy で測った3D描画性能と、各ゲームのパフォーマンス予測、主流ビデオカードとの比較グラフだ。
※ゲームパフォーマンス予測の1080pは解像度1920x1080、1440pは2560x1440。
Ultra は最高画質設定であることを示す。
・3D Mark: TimeSpy(デスクトップ用)
GeForce RTX 4090:36000(450W)
GeForce RTX 4080:28000(320W)
GeForce RTX 4070Ti:23000(285W)
GeForce RTX 3090Ti:21000(450W)
GeForce RTX 4070:18000(200W)
GeForce RTX 3080:17000(350W)
GeForce RTX 3070Ti:14000(290W)
GeForce RTX 4060Ti:13500(160W)
GeForce RTX 3070:13000(220W)
GeForce RTX 3060Ti:11500(200W)
GeForce RTX 4060:10500(115W)
GeForce RTX 3060:8500(170W)
GeForce GTX 1660 SUPER:6000(125W)
GeForce GTX 1650:3600(75W)
GeForce GTX 1050Ti:2500(75W)
Iris Xe(CPU内蔵、第13世代):1800
※近年の全グラフィック機能との比較は こちら をご覧ください。緑のグラフは性能評価値、青のグラフは消費電力と発熱の目安(TDP)である。
緑は高いほど、青は低いほど良い。
見ての通り、GeForce 4000 シリーズは性能の割にTDPが低く、GeForce RTX 4070 は特に電力効率が良い。
これは安定性の向上や、冷却ファンの騒音の軽減にもつながる。
グラフィックスコアは約18000で、これは現行のすべてのゲームが快適に動作する性能だ。
2023年12月時点でもっとも高スペックが要求されるゲーム Cities: Skylines II でも推奨環境は17000で、それを越えている。
本機はゲーミングモデルではないが、3D描画性能の高さの目安になるだろう。
一般的な解像度である1920x1080だとかなり余裕があり、ゲームの実況配信などもラクにこなせるはずだ。
本機の性能なら生実況も問題ない
DLSS対応ゲームなら高解像度でも滑らか
4K解像度(3840x2160)でも、GeForce RTX 4070 なら十分な速度で動かせる。
人気ゲームであるエルデンリングやアーマードコア6、ストリートファイター6といったゲームはすべて4K解像度で60fps以上の速度で動く。
さすがに100fpsは出ないようだが、4Kでリフレッシュレートが100Hz以上のモニターは一般的な価格ではないし、そこまで必要な人はまれだろう。
4K解像度で測定する TimeSpy: Extreme の測定中の描画速度は 40~60fps。
ファイナルファンタンジー15 ベンチマークの4Kでの測定は「快適」評価となった。
4K解像度で測定する TimeSpy Extreme
FF15ベンチ、4Kフルスクリーン測定
本機はクリエイターモデルなので、3D CAD(設計ソフト)や 3D CG 作成ソフトなどで多用されている OpenGL の性能も測ってみた。
GeForce は DirectX のビデオカードなので、専門外の分野となる。
以下は OpenGL のベンチマーク「SPECviewperf 13」の測定結果だ。
比較対象として、過去に計測した Core i7-12700K + NVIDIA RTX A4000(OpenGL用ビデオカード)搭載機の結果も並べている。
Core i7-14700K + GeForce RTX 4070
Core i7-12700K + NVIDIA RTX A4000
軽い 3D CAD である 3ds Max や、キャラクター作成ソフトの Maya は、GeForce RTX 4070 の方が優れていた。
一方、製造業用 CAD の CATIA や、医療系ソフトの medical は、NVIDIA RTX A4000 の方が良い。Creo は互角。
自動車設計に使われている Siemens NX(snx)は GeForce ではまともに動かない。
機械設計に使われる SolidWorks(sw)も NVIDIA RTX A4000 のスコアの方が良かった。
GeForce RTX 4070 のパワーなら、本来 OpenGL 用である Maya や Creo も不足なく動かせるようだが、主に設計の分野では、やはり OpenGL 系のビデオカードの方が良いようだ。
DAIV には業務用ビデオカードを搭載するモデルもあり、NVIDIA RTX A4000 や A2000 を搭載する第14世代 Core の製品もあるので、設計で使用する方はそちらを選ぶのが良いだろう。
生成AIでも同クラスの GeForce より高い性能を発揮する。
なお、ゲーミング性能は NVIDIA RTX A4000 の場合、GeForce RTX 3060Ti(TimeSpy スコア 11500)ぐらいになる。
専門外なのでパフォーマンスは下がるが、古い業務用製品とは違い、割とゲームもいける。
ストレージ(記録装置)とメモリ
本機のストレージには 2TB の大容量 NVMe SSD が使われている。
Gen4(第4世代)対応の製品で、スペック的には申し分ない。
さらに、2本目の NVMe SSD と、2つの HDD を増設してもらえる。
内部構造のところで述べたように、本機は空きの M.2 スロットが1つと、HDD/SSD用のマウンタが2つあるが、注文時にすべて埋めてもらうこともできる。
試用機に搭載されていた NVMe SSD は ADATA 社の LEGEND 850 という、ゲーム用のハイスペックな製品。
以下はその速度の測定結果だ。
標準設定で測定
NVMe SSD 設定で測定
読み込み 5000MB/s、書き込み 4500MB/s という速度は公称通りの数値。
Gen4 の NVMe SSD の中でも、上位の性能と言って良い。
そして素晴らしいのがランダムアクセスで、読み込み2850MB/s、書き込み3650MB/sという、非常に高い数値が出た。
相性や新型CPUの影響もあるのだろうか?
LEGEND 850 は5年保障が付いているため信頼性も高いと思われ、とても優秀な NVMe SSD と言える。
カスタマイズで他の高額な製品に変更することもできるのだが、その必要はないだろう。
(ただし、標準搭載のストレージは他のものに変わる可能性もあります)
メモリは最新の DDR5(DDR5-4800 / PC5-38400)が 32GB 搭載されている。
2本の16GBメモリにデータを分散して高速化するデュアルチャネルで動作しており、カスタマイズで 128GB まで増量することも可能。
本機のマザーボードはメモリスロットが4本あり、2本余っているので、あとで(自力での)増設も可能だ。
総評
曲面の多いモダンなデザインのパソコンで、無骨ではないのが好印象。
ただしパソコンのパーツはほとんど角型なので、ケースに曲面が多ければ、そのぶんデッドスペースは増える。
拡張性重視か、デザイン重視かで分かれるところだが、自分で中をいじったりしないのであれば、見た目の良い方がいいだろう。
天井に端子があるのも、配置場所によって使い勝手が変わるので善し悪しだが、これだけ大きいとそもそも卓上向けではないので、床置きで便利な設計にすることは理に適っているだろうか。
性能面は申し分なしで、第14世代 Core の中では明確な能力向上がある Core i7-14700KF と、ハイスペックなビデオカードとしてはもっともコスパと電力効率の良い GeFoce RTX 4070 の組み合わせは、30万円クラスのデスクトップPCとしては特におすすめだ。
この構成なら 1440p(2560x1440)や 4K(3840x2160)といった高解像度での活用を考えている人でも安心して使っていける。
ケースファンは多いが、高負荷時の動作音はK付きCPU搭載機としては、だいぶマシな方。
クリエイターモデルなので業務用か配信用、及び趣味で写真や創作、AI生成などを行っている人向けだが、高性能機として、どんな使い方でもできるパソコンだ。
ケース:デスクトップ(フルタワー)
CPU:Core i7-14700KF(第14世代、K付き)
グラフィックス:GeForce RTX 4070(12GB)
メモリ:32GB(DDR5-4800、16GBx2)
ストレージ:2TB NVMe SSD(Gen4)
電源:750W(80PLUS BRONZE)
拡張:空きM.2 x1、PCIe x16(実質x4)1本、PCIe x1 2本、SATAコネクタ x4、3.5インチベイ x2
その他:取っ手とキャスター付き、天井USB-C、水冷CPUクーラー(240mm)
価格:税込299,800円
※詳細はマウスコンピューター公式サイトをご覧下さい。
※仕様・価格は時期により変更の可能性があります。